日頃から、あらゆるものごとについて「どういう切り口で書こうか」とシミュレーションする。英語で文章を書くために。

今日の記事では、力強い、ひとより頭一つ分は飛び出る英文のための「論破力と独創性」について書いています。
●文章の「論破力」と「独創性」。切口のシミュレーション。
●では具体的に、どんな方法をとろうか。

昨日は下の記事を書きました。

このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」は、上の記事から始まっています。

●文章の論破力と独創性→ まずは、日頃からあらゆることにアンテナを張って、「切り口」をシミュレーションする。

横浜港

昨日は英作文について、「論破力と独創性をやしなって、人よりあたま一つ飛び出よう」と私は書きました。そつない文章は、ちまたに出回っている参考書などを利用すればいくらでも書けます。

でも、「論破力」も「独創性」も一夜にして仕上がるものではありません。今日の記事の「モチーフ」は「英作文」ですが、論破力や独創性はなにも英文に限ったことではありません。

日本語の文章を書いても、読み手がおもわずうなってしまう書き手や「ああ、そんな見方があったか」と他人を感服させられる人はいます。

横浜港

私が考える論破力や独創性とはどんなことか。

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1)その人が自分の足や目で調べまわって取ってきた数字や例が書かれている。

(よく、「具体例をかけ」とだけいう人はいますが、他人が必死こいて調べたことを具体例として借用するのと、書き手本人があちこちかけずりまわって調べて、自分の頭で考えて、フィールドワークばりに「こういう結果になりました!」と提示するのとでは、説得力と感動が違ってきます)

2)世間でいわれているもっともらしことがほんとうか、疑っている。

「マニュアル化された仕事は将来AIにとってかわられる」→ でもそのわりにセルフレジすらいまはがらがら。有人のほうが並んでいるよ。AIビジネスが繁盛すればするほど、高度なマンパワービジネスも将来、重宝されんじゃないの?

3)レトリックをよく勉強している。

→ 何度もいいますが、人が感動するのは他人の知識や難しい理論じゃない。感情です。

  「MBA取得のために母校青学の青山ビジネススクールに通った

 

他人のこころを動かす修辞技法をおろそかにしない。

横浜元町入り口

4) 「自分の意見を書かなくてはならないから」と「I think」とすぐに言いたい(書きたい)気持ちは分からなくはないが、いろんな人がこういう意見を言っている、こういう見方をするひともいる、と、

a)自分の意見を裏打ちしてくれる人たちと、

b)自分とは違う意見の人たち

あるいは、

c)全く違う第三の意見(ビールか?)

をいろいろ出して、そうではあっても自分はこれを選ぶのだ、とようやくここで、自分の立場を表明する。

I thinkばかりではなく、

  It seems that

  I strongly believe 

 It is absolutely true that

  It convinced me that 

など、

I thinkよりもずっと強気だったり客観性が表せたりする言い回しを使ってみる。

(私がI thinkなどと読むと、「なんだ弱気だな」「口語じゃん、I thinkって」とすら思うこともあります)

(理由)

その人の冷静な判断力やバランスのとれた考え方をする人間である、ということのアピールになるから。読み手の印象に残るから(ああ、ここまで強気で明確に意見を述べてるんだ、と)。読み手の心に直球を投げ込んでるようなものだから。

横浜港

→ これら1)-4)をするには、フットワークよく行動し、自分の知的興味や好奇心に沿ってプロの書いた文章を読み、頭を使って自分で考え、ときには計算し、「人がどういうことに感動するのか」「人の心をぐっとつかめる言い回しはどんなのがあるのか」こつこつと勉強しなければなりません。

そうなのです。だから、語学の習得は付け焼刃ではできないのです。

 

●では、具体的にどんな方法をとろうか。

川越市

私が自分でも高校生ぐらいのときから今に至るまで実践していたり、人から勧められたり教えられたりして勉強になったな、効果があったな、というやりかたにはこんなものがあります。

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1)人気のあるお笑い芸人さんの話を聞いて、観客や自分が笑ったところ、自分が注目した言い回しなどを理由をとことん考えたうえで英語にしてみる。

2)「よい」と言われる本や雑誌、今週のベストセラーなどは目を通しておく。できれば英語(あるいは勉強している外国語)の本。米国大統領のスピーチは名スピーチライターが書いているけれど、勉強になる言い回しが多い。TEDのスピーカーもレトリックが上手。

3) 大勢の人が「いい」というものには興味をもって「なぜいいのだろう?」をとことん考えてみる。そして、それを英語の文章で書いてみる。

例)どこに行ってもいま、タピオカのお店は女子高生を中心に女の人の長打の列。

なんで?どういう味なの?素材は?出店者は?どこの国の?価格は?

自分でも実際に食べてみた感想は?(そうなのです、これが「具体例」ということ)

あちこち数店舗のタピオカを食べ歩いてみた感想は?

自分の目で実際に見て、どういう点が購買意欲につながっていると思えるか?

4) 少し背伸びをしてもいいので、自分がむちゃくちゃ興味のある研究分野(あるいは受験予定の学部)の学術書を読んでみる。

自分の意見が泉のように自然にあふれ出ることがあります。

それを英文で書いてみる。少しづつでもいいから。

興味のない分野について意見をかけ、

と言われてもなんにも浮かんでこないことはよくありますが、自分が「むちゃくちゃ」興味のある学問の分野だとこれでもか、と自分の意見が書けたりする。

大切なことは、そのあふれ出た言葉を英語にする。

どんな言い回しができるか、どんな言い方をしたら自分のこの熱い思いを読み手(採点者)に伝えられるか、わかってもらえるか、考える。

ここで調べた英文が後日、しっかり生きてくることは多い。

私の体験から。

ふぅーっと考えてるとき、そのときに調べた英文がぽかっとひらめく。「降ってくる」ってやつです。

東京の空

そしてもっとも忘れてはならないことは「たとえ採点者であっても、相手は自分の書いたものの読者であるということ。

読者をどう納得させるか、読者にどう感動を与えるか、読者をどうおもしろくさせるか。

また明日、書きます。