米国へ留学するまでの情報収集や、私が実際にオレゴン大学に留学することに決めるまで

今日の記事では
米国四年制大学への留学について書いています。
私が20年以上まえに母校・青山学院から単位を持って
米国四年制大学の3年時へ編入学し
オレゴン州で学生として生活したことが中心です。
●留学までの情報収集
●実際に「オレゴン大学」と決めるまで

●留学までの情報収集 

私の場合、留学前におもに利用したものは

出版社アルクから発行されている

留学関係の書籍数冊と、

当時、東京・大門にあったアメリカンセンター

(現住所は赤坂)の留学に関する資料や

同センターが開催してくれた説明会です。

その他に参考にしたのは、

青学の学生だったときに聴いていた、

まわりの帰国子女の人たちの話や、

高校のときに交換留学を経験した人たちの話です。

最終的に、「オレゴン大学へ」と決め手になったのは、

じっさいに自分がオレゴン大学へ足を運んだ

「自分の経験」です。

●実際に「オレゴン大学」と決めるまで

★★★★★オレゴン大学のTwitterサイトより引用。Quoting from the official twitter site of University of Oregon★★★★★★

留学するすこし前に、

オレゴン州へ旅行する機会があって

私はのちに留学することになる

オレゴン大学にもそのときに立ち寄っていました。

このときに自分の目で実際に見た

大学構内や町の雰囲気、町の人たちの雰囲気、

それからオレゴン州全体の雰囲気や自然の多さ、

青学と交換留学制度を有しているため、

青学からの学生も何人かいること、

早稲田や明治、慶応大学など、

青学以外の日本の大学からの留学生も多いこと、

米国大学のなかでも東洋研究が充実していること、

などを総合的に考えました。

人によって決め手となることはさまざまだと思います。

もし、迷われているかたがおられればと思い、

ご参考までに「こんなことを検討要素として考えると

決めやすいかもしれない」というものを

列挙してみますね。

●治安が良い

●日本人が多い(あるいは少ない)

●留学生が多い(あるいは少ない)

●自分が実際に行って、見た経験がある。

●身近な人が実際に行って、見た経験がある。

●自分の研究したい分野の研究がさかんである。

●雰囲気が良い。

●自然が多い。

●都市の中に存在する。

●地域の人たちが協力的である。

●(将来的なキャリア戦略をすでにお持ちで、

学歴と世界的な人脈形成のために)有名校を選択する。

●日本食やアジア系の食べ物が手に入りやすい。

1)治安

治安は悪いより良いのに越したことはありません。

治安の悪さを取材にいくジャーナリストやフォトグラファー

ではなく、勉強のために留学されるかたがほとんどだと思います。

勉強に集中するためにも、治安は落ち着いているほうが

精神の安定も得られやすいです。

2)日本人が多い(少ない)

私が留学を希望していたころ、

「日本人留学生が少ない学校のほうが良い」という

意見やアドバイスを受けたこともあります。

英語を話さざるを得ないことや、

完全なる異文化のなかで

精神力が高められる、ということが

理由だったのだと思います。

でも、私は日本人の多い学校を選びました。

私自身はたいした英語力を有しているわけでもなく、

言葉が通じないことが大いに考えられる外国で、

たった一人で行くことに

不安を感じていたからです。

青学との交換留学制度を有している学校を選んだ、

というのも、その点が大きかったからだと

今振り返ると思います。

在学中は、青学からの交換留学生の人たちと

ときおり雑談したりしていました。

日本人がまったくいない学校を選んだ人からは、

「英語を使わざるを得なかったから英語を覚えた」

と聞いたことがあります。

ご自身の状況や希望と照らして考えると

良いと思います。

3)留学生が多い(少ない)

(2)に通じることですが、

留学生がほとんどいない学校だと、

自分の精神力が試されたり、

まわりのアメリカ人からも助けてもらえたり、

特別扱いしてもらえる(外国人として認識してもらえる)、

なんてことはあるかもしれません。

多ければ多いで、

多様な文化を知る機会が増えます。

オレゴン大学は語学教育にも力を入れているので、

その言語を話す留学生はまわりに必ずいて、

彼らの母国語で会話をしたり、

勉強(語学の)を手伝ってもらったりしている人は

いました。

4)自分が実際に行って、見た経験がある

私の場合はこれが大きかったです。

知らないところのイメージはなかなか湧きづらいと

思いますが、知り合いの人に聞いてみたり、

いまであればインターネットがあるので、

検索すればいくらでも現地の情報は得られると思います。

5)身近な人が実際に行って、見た経験がある

私の知り合いで語学留学をするさいに

私に相談してきたことがあります。

結局彼女は、オレゴン大学の語学学校に行きました。

若い子だったので、親御さんも安心されていました。

まったくの未知の地域に留学する人もいると思いますが、

治安や町の雰囲気、勉強に適した地域かどうか、

行く前に調べておくと、結果として得られるものに

差がでることはあるかもしれません。

6)自分が研究したい分野の研究がさかんである

すでに専攻学部を決めておられるかたや、

勉強したい分野が決まっているかたは、

その分野の研究において

質の高い勉強ができる学校を選ばれるのが

良い結果を得やすいと思います。

長い目で見るとその分野での人脈も広がるでしょう。

たとえば、

音楽であればJulliard音楽院や

Berklee音楽院を選ばれるとか、

映画製作であればニューヨーク大学(NYU)や

南カリフォルニア大学(SCU)を選ばれるとか、

ということです。

(私が最終的に専攻学部を決めたいきさつなどは

また後日に書いてみたいと思います)

7)雰囲気がよい

抽象的な意味も含めますが、

在学生や町の人達の顔つきが良いとか、

外国人や異文化に寛容であるとか、

多様な文化を受け入れている歴史や行事があるとか、

公共施設が充実しているとか、

数値としてあらわされているものや

写真、画像、動画、人の話、情報、歴史などから

推測していくことになります。

★★★★★Travel Oregon 公式Twitterサイトより引用。Quoting from the official twitter site of “TravelOregon”

8)自然が多い

米国内は必ずしも自然の多い地域ばかりではありませんが、

オレゴン州のように長い年月をかけて、

知事や行政にかかわる人たちが積極的に

自然保護や環境フレンドリーな地域社会を

全米に先駆けて作り出してきたようなところに住むと、

まわりもそれらに対する意識の高い人が多いせいか、

心身共に健康な気持ちになります。

(いまでこそ日本でもリサイクルを基準にした

ゴミの回収は当たり前になりましたが、

私がオレゴン州に留学していた20年以上前は、

ゴミを資源としてとらえて完全にリサイクルする

回収方法が、オレゴン州では機能していました。

日本人の私にはとても画期的に見えましたし、

他州から来た教授もその点を指摘されていました)

9)都市の中に存在する

都市には都市の利便性や魅力があります。

交通の便がよいことや情報量の多さ、

さかんな文化芸術活動、

多様な国際的集まりや催しものなどは

都市のなかでよく行われます。

私はカルチャーショックで自分の文化が恋しくなったり、

都市の雰囲気を懐かしく思ったときもあります。

そんなときにPortland市へ行くと、

とてもホッとしました。

白いYシャツやスーツのビジネスパーソンの歩く姿に、

やすらぎすら感じたこともあります。

10)地域の人たちが協力的である

米国は法律によって人種・民族差別が禁止されていますので、

露骨な差別にはあまりお目にかかりませんが、

(まったくないことは、ない)

閉鎖的な地域社会にある大学へ留学すると、

日常のさまざまな場面において

孤独感や「よそもの扱い」を頻繁に感じること

あるかと思います。

私が留学したオレゴン大学のあるEugene市は、

私が青学の学生のときも、

そしてオレゴン大学の学生のときも、

地域住民のかたがたが大学と一緒になって

ボランティアでホームステイプログラムを

提供してくださっていました。

アメリカ人のご家庭や文化に触れられる

良い機会だと思いましたし、

若き学生にとっては異文化の人たちに

温かく迎えられているような安心感が得られて

ありがたかったです。

11)有名校である

将来のキャリア戦略まですでに見据えてらして、

アイビーリーグや有名公立大学に留学を希望されるかたも

おられるかもしれません。

有名校には全米はもちろん、世界からも優秀な学生が集まります。

12)日本食やアジア系の食べ物が入手しやすい

私のような和食中心で和食や魚が大好きな人間は、

アジア系の食材が現地で利用できると

本当に助かりました。

オレゴン大学の近くには、「HANA」という

韓国系のテイクアウトが利用できる

気さくなお店があったので、

私もよく利用していました。