非言語コミュニケーションー「アイコンタクト」

今日は、1月1日に書いた記事から「アイコンタクトを大切にする」ということについて書いていきます。






●アイコンタクトは日本でも大切。

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このブログで「アイコンタクトの大切さ」については何度かとりあげました。たとえば、私が米国に留学していたとき、アイコンタクトがどれだけ大切であるかを身をもって何度も体験しました。米国社会が低コンテキスト社会であることも大きいと思います。

けれど、程度の度合いはあれど日本でも大切なのだということに私は年を経るごとに気づきました。アイコンタクトは非言語コミュニケーションです。

★「あなたを人として認識しています」という合図になる。

★「あなたの話をきいています」という合図になる。

★「あなたがやましいことをしていないかどうかチェックしています」という合図になる。

もっと詳しく言うと。

 

アイコンタクト+笑顔 → 好意を表していることが多い。

アイコンタクト+うなづきや相槌 → 同意や聞き入ってる合図。

アイコンタクト+無表情 → チェック・監視の意味がある場合がある。

これらはさらに、以下の要因によってもさまざまなことを「意味」としてあらわしてくれます。

◆アイコンタクトをとっている時間(一瞬なのか、ずーっとなのか)

◆タイミング

◆合わせ方(真正面からか、斜め横からか、上からか、下からか)

★目線(目玉)の動かし方(視線が泳いでいるのか、がっつり合わせてくるのか。笑)

◆まぶたの瞬きのしかた(まばたきをまったくせずにじーっと見ているのか、ぱちぱちとまばたきしているのか)

マチス展

どうです?「目は口ほどにものをいう」というけれど、「アイコンタクト」と一言で言っても本当にいろいろなことを物語りますよね。多くの方は無意識にそれを感じ取っているはずです。

だからこそきっと、あんなに多民族、多人種、多文化国家の米国では、「アイコンタクト」重要になるのだと思います。文化や人種、もしかしたら言葉すらも違う人たちがひとつの社会、国家を創っていかなければならないから、「口ほどにものをいう」アイコンタクトで意思の疎通を図る。

高コンテキストの日本でも、たとえば初対面の挨拶のさいに、目線をまったく合わせなかったり、ほとんど泳ぐような視線だったり、一瞬だけ合わせて笑顔も見せなかったりすると、「なんなんだ」となるはずです。少なくとも私は「なんだこいつ」と思いますね。笑

国や文化によっては、高貴なかたや目上のかたとがっつりアイコンタクトをとることはタブーとなるそうで、日本でも中世ごろを舞台にした映画を見ると、高貴なかたとの対面は御簾をつかっていてなるほど、と思いました。でも現代の日本ではおそらく、習い事の先生や師匠、あるいは位が上のかたともアイコンタクトは取られることが多いと思います。




●まったく合わせないときの意味は?

まったく目を合わせない人、いますよね。すごいね、あれ。笑

まったく目線をあわせないことの意味は下のようなことだと思います。

1)がんむし

2)ものすごく「自分」に意識が向いていて、「相手」に意識が向けられない。

3)「アイコンタクトを取らない」ことで意味を付与しようとしている(策士、振り回しの人)。

4)そもそも、「人と目線を合わせる」ということを小さいときからしてこなかった。

日本の人で一番多いのはおそらく4)で、次に多いのは3)じゃないかな?わざと目線をあわせないことで、相手を振り回す。ビジネスパーソンでときおりお目にかかる輩(やから)です。

自分の優位性を保つためのアイコンタクト拒否。相手は「え、なんで?なんか悪いことした?どういう意味があるんだろう」などなど、いろいろに考えて結局、相手の存在そのものを自分のなかで巨大化させてしまいます。そこが相手の戦略。笑

青学ビジネススクールに通っていた時も、こういう策士にお目にかかりましたね。わたしはがんむししましたけど。大笑

aoyama business school

外国人から見て、「日本のひとはアイコンタクトをあまりとらない人が多い」印象を受けるそうですが、米国人の一部のひとにときおり見かける、「やたら真正面から5センチくらいの距離に顔を近づけて目線を合わせようとする(笑)」大仰なアイコンタクトもすみません、わたしには不自然にみえます

自然なアイコンタクトは万国共通です。上記のような「わざとらしいアイコンタクト」を取る必要はまったくないですが、少なくとも、仲の良い友達との間でとっているようなアイコンタクトは常日頃から意識するようにして、それを他人にもつかってみると、ビジネスや文化の違う人とのコミュニケーションもうまく行くことが多いと思いますよ。

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