●2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第4問A (8) Japanese entrance exam 2024 (8)
第4問Aも今日と来週月曜日の2日にわたって解説してまいります。
福井新聞のサイトに英語リーディングの問題が掲載されています。
fukuishimbun.co.jp/common/dld/pdf/38f70d655c90a7ad4c7c4b3fd0f78451.pdf
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【冒頭部分から得た情報】
★「私」は大学生
★英語に関するクラブ活動をしている。→本文を読まないことにはわかりませんが、「英国のクラブ活動」ではなく、「英語に関するクラブ活動」だと思います。
★部室の設備に問題がある。
★「私」はそれを直す決心をし、配布物を作ろうとする。
★今回の試験問題では2つ、資料が提示されているらしい。
★2つのうちのひとつは「記事」という設定、ひとつはアンケートへの部員からの回答
その2つの資料もチラ見してみると、なにやら教室について書かれている記事 (1)と、「アンケート結果」として表示されている棒グラフ (2)、そして、「私」が作る予定の配布物 (3)の3つの資料があるのがわかります。(3)は虫食いになっているので、そこを埋めることが今回の設問なのでしょう。
では、設問から先に見ていきます!
(なぜ設問から見るのかは、過去記事にたくさん書いてあるので見てみてくださいね)
●設問
問1
4つの選択肢だけを見ていくとそれぞれ、抽象的なものについて述べていることがわかります。
★ガイド
★方法
★モデル
★システム
4つはすべて、冠詞の「a」がついています。冒頭部分の情報などをふくめて、これまで仕入れた情報からおそらく、これらの抽象的なもののなかで一番、「教室のリフォームに大切なもの」あるいは「一番効果的かつ効率的あもの」を選ぶということなのだと思います。
問2
この選択肢もすべて、「動詞」から始まっています。
どれも正しく見えますが、出題文にはつぎのようなことについて触れられている可能性があることがわかります。
★本棚
★壁の色
★掲示物
★スクリーン
問3
これはなかなかに難問です。笑
高校生で解ける子はどれだけいるかな
もちろん、出題文をじっさいに読んでみないことにはわかりませんが、ひとつわかることがあります。
「私は配布物に間違ったことを書いている」
間違いを見つけるためには、正しいことを把握する必要もあるということ。
ということはやはり、出題文をしっかり、じっくりと読み込み、咀嚼(そしゃく)する必要があります。
この問題文、かなり時間がかかりそうだということが把握できます。最初にざっと目を通しただけでも。
(棒グラフもあるので、もしかしたら計算も必要かもしれませんね)
問4
これも、5つの選択肢はすべて、動詞から始まっている。
3つは肯定、2つは否定形。
「部活」や「教室で行うこと」としてふさわしく見えるのは1番の「本を借りる」ですが、ほかのものにも目をとおすと、出題文に出ている可能性がある内容がなんとなく把握できます。
★仮眠をとる。
★日本語について
★なにか懸念材料がある(可能性)(あるいは、心配していることや不安なこと)
問5
問4の28と同じく、選択枝に書かれた記号を選ぶというものです。
英語そのものの能力に加えて、次のような能力も問われている。すごい進化ですね!大学入学共通テストの英語リーディング(笑)。大人で、しかもプロ(留学経験もある)私から見ても、すごく面白い試験問題になっていますよ。グッジャ (Thumb’s up)。
1) 論理性
2) 結果から導く分析能力
3) 客観性
4) 自分が得た情報から考える思考能力
5) 正解を導く判断力
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