今日の記事では、米国大学を卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、”Clutter”について書いています。
私はプロの翻訳者として長年にわたって、自分(自社)専用の「コーパス」と呼ばれる辞書を作っています。 方法は全くのアナログです。気に入った言い回しやnativesが使う言い回し、専門用語などを和訳・英訳どちらも「対訳」としてExcelにひとつひとつ打ち込んでは保存しています。世界中のどこをさがしても同じものは二つとない。なぜなら、私という人間が自分の感覚で、「これいい」「これ大切」と思ったものを手打ちで入力して蓄積していったデータだからです。ラーメン屋さんやとんかつ屋さんでいったら「秘伝のたれ」(笑)。 門外不出です。今日はそこから取り上げます。
<もくじ>
●小山ケイの翻訳コーパスから22 – ”Clutter”「とっ散らかる」
●”Clutter”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●小山ケイの翻訳コーパスから22 – Clutter「とっ散らかる」
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“Clutter”という英語自体は「散らかる」という意味でいくらでも使われます。
けれど、日本語の「とっ散らかる」としたとき、日本語nativesであればそこで笑いを感じるはずです。
「散らかる」、と「とっ散らかる」は、違う。
日本語の響きとして。
使われるTPOとして。
日本語が流ちょうな外国生まれの外国人でも「とっ散らかる」という日本語が出てくる人はそう多くはない。
よほどの日本語通か日本での生活が何十年とたっている人でしょう。
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この言葉もどうして登録したのか、まったく覚えていないのですが、「とっ散らかる」とわざわざ入力したということはおそらく、”Clutter”をシチュエーションコメディ(Sit-com)や誰かのインタビュー番組で聴いたり、雑誌を読んでいたりして、そこに「笑い」を感じたからだと思います。
でなければ私がわざわざ、ごくごく一般的に使われる”Clutter”という英語をコーパスに登録するはずはないのです。
プロとして。
たったひとこと、「とっ散らかる」とだけ、記して。
「あっ、このばあいの”Clutter”って、日本語だと『とっ散らかる』って対訳がぴったりかも」
Thing’re’ cluttering in your brain/room/head, etcetc.,
とかなんとか。笑
お上品に「散らかる」でもなく、賢そうに「散乱する」でもなく、「とっ散らかる」。
読む人、聴く人との距離感を一瞬にして縮めるために。
笑いによって親近感を感じてもらうだめに。
こういう言葉が瞬時に出てくる日本語感覚のもちぬしの日本語nativesはたいてい、人気者です。
お笑い芸人さんがそう。
そして思えば私は、かなり小さい時から、「そうありたい」と思っていたような気がします。
言葉によって人との距離感を縮められる人間になる。
いつも多くの人と一緒に笑いながら、その人たちに愛される。
豊かで、幸せな人生ですね。
●”Clutter”の発音。
1) (母音なしで)「K」
2) (舌先を上前歯の裏側に軽くつけ)「La」(ここが一番、音程が高い)
3) ター(La、に近い。米国英語の場合)
4) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「R」(米国英語)
5) 「K」 + 「La」 + ター + 「R」
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