アメリカ人と中国人は、遠くで話していてもわかる。「あ、アメリカ人だ」「中国人だ」と。

●アメリカ人と中国人は、遠くで話していてもわかる。「あ、アメリカ人だ」「中国人だ」と。

おもしろいもので、アメリカ人は遠くで話していてもわかります。

なんとなく「あ、アメリカ人が話してる気がする」と私の「耳」が言うので(笑)、声がする方角をみてみると、アジア系ではないかたたち(おもに欧州系かアフリカ系のかたたち)がいる、ということをあまた経験しています。

どうしてかなぁ、と先日、考えてみました。

「R」の音がとても特徴的なのです。

日本語にはない音なので、私の耳には余計、日本語じゃない言葉がどこかからか聞こえる感じがしてきます。

どんな音なのか。

それは、「R」の音を出すときの、のどの奥を一瞬、狭めて、舌の付け根を喉奥に引っ込めるような筋肉の動きの音なのです。笑

そういう発音をする言葉は日本語にはない。

だから、私の耳が「外国人の人が話してる。それも米国英語」と識別するのだと思います。

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同じように、中国人のかたも話しているとわかる。

見かけはおなじアジア系なのでいっけん、日本人かと思うのですが、遠くで話していても、「あ、中国人のかたたちだ」とわかることがある。

やっぱり、四声(しせい)ですね。

私は第二外国語が中国語なので、四声にはそれなりに反応します。

四声も日本語にはない発音。

だから、私の耳がその音をとらえるのだと思います。

米国語も中国語も、日本語にはない発音を私のみみがとらえているってことなのです。

*余談ですが、かつて青学の学生だったとき、キリスト教関連の講師の先生からこんな話を聞いたことがあります。「日本人は海外の人から見て、『あ、日本人だ」ってわかる特徴があるらしい。物まねをみたことがあるのだが、日本語とはまったく違うでたらめな言葉をなにか言ったあと、そのコメディアンはいっしゅん、「すぅー(あるいは、しーはーだったか)」と息を吸い込んだんだ。その瞬間、それを聴いてた人たちがどっと笑った。日本の男性たちがときどきするよね。なんとかかんとか(すぅーっと唾かよだれを飲み込むような音)なんとかかんとか、と。たしかに、そういう「息を吸い込む音」を指せる言語は他にはほとんどないかもしれない」。

●「R」の発音。

1) ア~(と、伸ばす)

2) 喉の奥の筋肉に力を入れて、舌の付け根を喉の奥に引っ込めるようなイメージで音を出す。

3) 舌先を口の中のちょうどまんなかくらいの空間からうしろにくるっと巻く。軽く。