今日の記事は、
1992年英国映画の「クライング・ゲーム」について書いています。
●英国映画「クライング・ゲーム」
●魅力的な役者さんたち
●ボーイ・ジョージの歌
そのほかの映画については、下の記事にも書いてあります。
●英国映画「クライング・ゲーム(Crying Game)」

[the_ad id=”11588″]
英国北アイルランドのベルファスト出身俳優である、
スティーブン・レイ(Stephen Rea)主演による
1992年の英国映画です。
監督はアイルランドのニール・ジョーダン。
アカデミー脚本賞を受賞した名作です。
先日、このブログで私は、
「蜘蛛女のキスは悲恋のラブストーリーです」
と書きました。
一般的なジャンル分けとしては、
サスペンスものとなるようですが、
この映画も蜘蛛女のキスと同じように、
私にとっては
縦軸に政治(IRAと英国軍の攻防)があり、
横軸には「ラブストーリー」と
「人と人との感情の交差と葛藤」という
人間がしっかりと描かれた
映画として、心に残りました。

英国軍に捕らえられた仲間の釈放を
要求するIRAは、
人質としてとらえた兵士ジョディ
(フォーレスト・ウイティカ)
に対する見張りとして、
ファーガス(スティーブン・レイ)
を当たらせます。
二人は「ストックホルム症候群」
のせいか、次第に心を通わせます。

ある日ジョディはファガスに
「ロンドンにいる恋人に愛している、
と伝えてほしい」
と依頼しますが、
ジョディは英国軍によって
誤って事故死させられます。
ジョディの遺志を伝えに
ロンドンでジョディの恋人
ディルと会います。
ディルの妖精のような美しさと
妖艶な雰囲気に
次第に惹かれていくファガス。
ディルも同じものを感じ、
次第に二人は近づきます。
でも。

私の感情を深く揺さぶった
映画だったので、
私は当時、劇場に2回、
足を運びましたね。
いま振り返ると、
IRAと英国軍の攻防という
サスペンスあるシーンや、
ロンドンでのサブカル風景、
伏線、
ドラマツルギーに欠かせない
「枷(かせ)」等、
山あり谷ありの物語性や
構成の巧みさで
「クライング・ゲーム」という
約2時間の映画の世界に
すっかり魅せられていた
のだと思います。
各国でさまざまな賞を
受賞しました。
視覚、聴覚、感情、
そのすべてが刺激された
英国とアイルランドの物語。
聴覚は、武器によるドンパチだけではなく、
ボーイジョージのあの甘い
歌声と曲です。
●魅力的な役者さんたち

実力派フォーレスト・ウィティカに
妖精のような華奢な容姿と
ソバージュがかったきれいな黒髪の
ジェイ・デヴィッドソン、
そして、
IRAの兵士として
感情を抑えた芝居の
主役のスティーブン・レイ。
(Stephen Rea)
レイの芝居で
観客は主観的に
レイ演ずるファーガスの感情を
無意識に自分に引き寄せる
ことができます。

もちろん、私もそうでした。
なので、
好きな映画が見つかると
いつもそうであるように、
私はこの映画を観終わったとたん、
しばし
「スティーブン・レイ病」に
憑りつかれたのでした。大笑
(いやぁ、夢中になると
わき目もふらずに
一直線な激しいオンナなのです、
コヤマは・・・)
イケメン、ではないけれど、
線が細くて、
大仰な感情表現がなくても
心の機微が細かく伝わってくる
すばらしい俳優さんだなぁ、と
この映画でのレイとの出逢いに
当時は心躍らせました。

出演は最初のほうだけだったけれど、
カンヌ主演男優賞受賞者でもある
「バード」「グッドモーニングベトナム」等の
フォーレスト・ウィティカも
やっぱり存在感を放っています。
(スケジュールの関係だったのでしょうか?
最初のほうだけなんですよね・・・
こんな名優なのに)
●ボーイ・ジョージ(Boy George)の歌

オリジナル版の曲は1960年代に出された
ようですが、
ボーイ・ジョージ版も当時、
ヒットチャートの上位にランクイン
しました。
(このときはたしか、
ムショから出てきたばかりのはずです)
元祖(教祖、GURU)EDMの
ペット・ショップ・ボーイズ
(還暦過ぎてますっ!!
いつまでも30歳ぐらいな気が(@_@))
がプロデュースして
エレクトロニック色が低層にありながら
(Rolandじゃないかな。当時Rolandで
Mixingしている海外アーティストは
多かったです)
ジョージの少しハスキーで
中性的な声が
ともすると重くなりそうな
主題を持つこの映画に、
現代性とエンターテイメント性、
サブカルチャーの魅力を
添えています。
今聴いても妖しい魅力にあふれた
曲ですよ。
(伝える力がこんなにあるんだから、
ヤクなんかやらずに、
神様からのGIFTを生かして
これからも世の人のために
歌ってほしい>George!)
★★★★★OfficialのCrying Gameがなかったので、Culture Clubをどうぞ。Quoting from Culture Club official PV on YouTube★★★★★
[the_ad id=”11588″]