【おすすめ映画】冒険者たち(1967年フランス)

今日の記事では、1967年のフランス映画「冒険者たち(Les Aventuriers)
について書いています。
●冒険者たち
●記憶に残るシーン
 そのほかのおすすめ映画については、以下のページからご覧になれます。



●冒険者たち (Les Aventuriers)

St. Andrewsの海

[the_ad id=”11588″]

ジョゼ・ジョバンニ原作の小説を映画化。

主演はアラン・ドロンです。

アラン・ドロンが演じた役のなかでも、私にとってこの映画の役がいちばん好きですね。

あまりにも端正なお姿のせいか、アラン・ドロンにつく役はわりと、影があったり犯罪者であったり、女をだましたりと、社会のなかでも負の存在として生きる人間が多いような気がするのですが、この映画ではこれが素のアラン・ドロンじゃないかと思えるほど、健康的で笑顔がチャーミングな親近感ある青年、となっています。

外見的にも大人の男として最高にかっこいい、30代半ばごろ。

脂が乗りに乗り出す時期ですねー。(#^^#)

リノ・バンチュラが共演しているところも映画ファンにはたまりません。

役者をするまえはボクサーをしていたというリノ・バンチュラのちょっとまがったお鼻や存在感が映画に懐の深さのような人間味を与えています。

(アラン・ドロンだけだとかっこよすぎておとぎ話みたいだしね。笑)

男性2人に加えて、カナダ出身の女優、ジョアンナ・シムカムも入って、ドリカム状態の青春物語。

・・・って言っても若い子は「はてな」だろうなぁ。大笑

(もともとドリカムって男二人、女一人だったんですよー)

真っ青な海の青さや青い空がとても印象的な映画です。

すごく深い筋立てがある映画ではないけれど、それぞれの役が等身大なので、観客もわりと感情移入しやすいんじゃないかな。

だからこそ影響力もある映画なのだと思います。

この映画にオマージュをささげたり影響を受けて作られたといわれる映画がたくさんあります。

「グラン・ブルー」あたりもそうじゃないのかな。

撮影後の40周年記念DVDが2006年に発売されたりもしました。

●記憶に残るシーン

静岡の海

ネタバレしないようにあらすじを少しだけ書くと、フランスで生きるローラン(アラン・ドロン)たち3人はそれぞれ夢を追いかけている途中、大きな挫折を味わいます。

あるときに「コンゴの海底に財宝が眠っている」という話を聞きつけ、フランスから3人で宝探しに出かけます。

ところが、3人はギャングたちに狙われ銃撃戦に巻き込まれてしまうのです。

私がこの映画をはじめてみたのははるかはるか大昔の子どものころ。

ジョアンナ・シムカムの容姿が私には妖精のように見えたせいか、映画の中で銃撃戦の流れ弾にあたって死に、水葬のさいに昔の水中服を着せられ、海の奥底にゆっくりと沈んでいく姿はいまでも私の中では「思い出に残る洋画のワンシーン」のひとつとなっています。

そのシーンで流れていたのが、バッハのアリアのようなマイナー調の女性のヴォカリーズだけだったこともその要因のひとつかもしれません。

もちろん、命綱なんかついてない。

ときに海の流れで回転しながら両手を広げた状態でゆっくり、静かに、深い海の底に吸い込まれるように沈んでいくのです。

(どうやって撮影したんだろう・・・?笑 引き上げないことを前提に、水中服だけを沈めたのかな・・・)

そういうシーンがひとつでもある映画はいくつになっても記憶に残るものだと思います。

人の五感に一瞬で焼き付いてしまう映像美ってすごい。

これがビジュアルの力だと思うし、動画の時代へと流れていくゆえんでもあるんじゃないかな。

もちろん、配信速度っていう技術向上に裏打ちされてってことだけれど・・・

技術だけでは「仏作って魂入らず」です。

(だいたいさぁ、どんなに「スマホで観られる動画ですぅ!」って言われたって、大根(役者)ばっか出てるドラマなら、あたしは観ないよ。笑)

“【おすすめ映画】冒険者たち(1967年フランス)” への1件の返信

コメントは受け付けていません。