今日の記事では、「あらゆることでリスクヘッジする」ということについて書いています。
<もくじ>
●あらゆることでリスクヘッジする。
●自分の身を守るのはまずは自分。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。
●あらゆることでリスクヘッジする。
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リスクヘッジという言葉は普通、投資手法のひとつとして語られることが多いと思います。
ひとつの銘柄や投資案件に一点集中するのではなく、それぞれの特徴に合わせてリスクを分散させるようにさまざまなものに投資しておく。
リターンも多いけれどボラティリティが高い銘柄に投資するのであれば、パッシブ運用にもしっかりベットしておく。
新興株だけではなく老舗株もポートフォリオの中に入れておく。
そうしてたとえば市場が乱高下したときにもプラマイゼロ(+アルファを期待して)となる状態を保つようにする。
これは、人生のあらゆることにおいても真なり、ということを歳を重ねるごとに私はひしひしと感じています。
とくにはシビアに、ドライに、ビジネスライクに行動せざるを得ない。
というのも、リスクは自分が引き起こして起こるものではないことが多いからです。自分が思ったとおりに物事や人が動いてくれるわけではない。
だから、冷静に、客観的に、ときには冷徹に、リスクをヘッジしておく。
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ときどき訪ねていたライブハウスから、自粛期間中だった4月に「ミュージシャンへのカンパをお願いします」というメールを受け取りました。
ライブを一時中止しているために、動画配信で演奏する。それと合わせて、そのミュージシャンへ寄付をお願いしたい、というものでした。
「まず第一弾は●●●さんの演奏動画を配信します」
●●●さんはJazz界のなかでは大御所のような存在です。インディペンデントで活動しているため、メジャーレコード会社のwebsiteに載ったりすることはもうありませんが、その昔は世界でも活躍している著名なミュージシャンたちと長年セッションしました。
「その後に第二弾、第三弾、と他のミュージシャンのかたたちの動画も随時、アップしてまいります」とのこと。
舞台やステージのある施設(ライブハウス、劇場等)で表現活動をしているかたがたにとっても、観客の目の前で表現活動ができなるという事態が起こるとは思っておられなかったはずです。私もそうです。
そして昨日。「寄付をありがとうございました。会計報告をさせていただきます」とふたたび、メールを受信しました。
メールには、動画配信した(寄付を募った)ミュージシャンの名前と、寄付金額が書かれてあります。
配信にあたっては経費がかかっているそうで、その分を差しひいた金額がミュージシャンに渡されるとのこと。
たしか寄付金は「どのミュージシャン宛にお願いします」と記載するはずでしたが、私は金額をミュージシャンの人数で単純に割って、一人当たりの金額を出してみました。
約2万円。
ミュージシャンのかたがたも動画配信にあたって本番だけではなく事前準備もされているはずです。
もしかしたらYouTubeで動画配信している世界的な表現者のように、「多くの人を音楽で勇気づけたい」とか「こんな時期だからこそ楽しんでもらいたい。無償でいいから」という趣旨で参加されたかたもおられたのかもしれない。
メールに記載のあったミュージシャンたちはコロナ禍前もライブ活動だけではなく、CD販売もされています。
だから「リスク」はライブ活動でおもに受けた。
けれど私は、「ひとりあたり約2万円」という自分の単純計算を頭の中で考えた時、「ミュージシャンのかたを事例に、自分も人生のリスクヘッジについてますます考える必要がある」と切実に思いました。
ミュージシャンのかたのなかには、講師として音楽教室で教えておられるかたもいらっしゃいます。自粛中はそうした音楽教室も活動を中止していたはずですから、そこからの収入も途絶えたことが考えられる。
だからこそ、かの老舗ライブハウスは「ミュージシャンへ寄付を」と依頼してきたはずなのです。
好きなことでご飯を食べたり、長年同じことを仕事としてすることはたしかにときには心地よさがあります。
でもコロナウイルスの世界的な蔓延のような事態はこれからも起こる可能性はある。
「いま」自分がしていることに対してリスクが発生したとき、それを補える方法をつねに作るよう行動する。シミュレーションしておく。パッシブでもいい、ロングテールでもいい、派手なリターンがなくてもいい。リスクと一緒に無くならずに自分を支えてくれるものを作っておく。
★YouTubeで常日頃から演奏動画を配信する。
★電子書籍・本を出版しておく。
★「指名買い」されるようある程度のブランド構築はしておく。
★高額な楽器、機材の購入は慎重になる(企業の「黒字倒産」と同じ)。
★活動拠点を世界にも広げる。
★家業、先祖の資産も大切にする。
ミュージシャン以外の「リスクヘッジ」
★離婚したとき、財産がまったくないということがないよう、住居の名義は夫婦名義にしておく。
★依頼した下請けやフリーランサーに「なにかあった」ときのために次善の策はつねにシミュレーションしておく(準備も)。
★「いま」本業としていることがぽしゃったり時代遅れとなっても大丈夫なように、「時流に乗った」仕事もしておく。
★オンラインを大切にする。
●自分の身を守るのはまずは自分。
つまるところ、リスクヘッジの目的は、「自分の身を守るため」です。
証券会社も投資銀行も、必要以上にはこちらの身を守ってはくれない。元本割れする可能性について明記されているのであれば、投資もさっこんおじさんたちが好んでお使いになる「自己責任」ということになります。
世の中のあらゆることが安泰ということはない。
一生まったく変わらないということはない。
◆高い利益を求めるのであれば高いリスクが伴うこともある。
◆好きなこと一点集中で生きていけるひとはほとんどいない。
◆自分がきっちりと思い描いていたこととは違うことが人生で起きる。
◆偏差値の高い超有名大学を出て大企業に勤めたけれど、会社は数年後に破産申請した。
◆超有名国立大のエリートコースを卒業して官僚になったけれど、数万円の賭けマージャンをして人生棒に振った(月収は約160万円あったのに)。
◆新型コロナウイルスの発生によって、経済がまったく動かなくなった。
◆若くきれいな女性と結婚したけれど、自分の女癖が悪くて芸能人としてマスコミに叩かれて仕事を干された。
◆歴代大統領御用達のような高級ブランドとして200年以上に渡って営業していたけれど、時代がカジュアルな服装を求めるようになり、在宅勤務も奨励されることでスーツを着る人がいなくなり、破産申請。
リスクをヘッジするには、「自分の人生のポートフォリオ」を思い描く必要があります。
フリーランサーのデザイン関係のかたなどは「ポートフォリオ」というと、それまでご自身がこなした仕事をあつめた作品集のことを意味します。
「こんな仕事もしましたし、こんな仕事をできます」とクライアントにアピールする作品集。
クライアントから「貴方のポートフォリオを拝見させてください」と言われれば、こうした作品集を提示します。
人生のポートフォリオは自分の作品集とも言えます。
15年以上に渡る会社経営の経験を含めて、私はこんなことを人生のポートフォリオとして考えています。
それぞれにリスクの大小はあるけれど、ひとつが不安定になろうとも、他の「銘柄」がその損失を補ってくれる。そんなイメージです。
ぜひご自身のポートフォリオを想像してみてくださいね。
リスクヘッジのために。
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1) いまの本業はなにか。その将来性はどうか。
2) 時代の流れをよく見極める。
3) 日本国内だけではなく国外の動向もよく見てみる。
4) 家業・先祖の資産はどうか。家柄、知名度も含めて。
5) 組織に所属している場合のリスクを洗い出す。フリーランサーもしかり。
6) 人が喜んでお金を払ってくれるものはなにか。
7) 人生のリスクを上手にヘッジしている人をロールモデルにしてみる。
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“小山ケイの人生ドリル72-「あらゆることでリスクヘッジする」Hedge risks in your life.” への3件の返信
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