【英語】リスニング受験「コツ5つ」。-まずは米国英語に慣れる。大学受験、TOEIC、TOEFL、そしてビジネス商談もしかり。

今日の記事では、米国大学を卒業し15年以上に渡って「サステナビリティ・環境・気候変動・ESG投資」の専門翻訳会社を経営してきた私・小山ケイが、「英語のリスニング」について書いていきます。

<もくじ>
●英語のリスニング受験。「コツ5つ」。-まずは米国英語に慣れる。
●そして試験ではなくビジネスでも英語のリスニングは重要になりつつある。

 

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。




このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」はこの記事から始まっています。




●英語のリスニング。「コツ5つ」。-まずは米国英語に慣れる。

コーヒーとTIME Magazine

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大学受験でリスニング試験の割合や配点が多くなるそうですよね。

TOEICでももちろん、リスニングは重要パートです。TOEFLもしかり。

 

そのための大前提は、「まずは米国英語に慣れる。今日は私の実体験から、「コツを5つ」ご紹介します。

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1) 日本は米国英語を勉強している。

2) 長期でみる。

3) 特徴的な音をとらえる。

4) 連結発音に慣れる。

5) 「強弱」とよばれる、「音程の高い・低い」に慣れる。

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1) 日本は米国英語を勉強している。

イギリス人やオーストラリア人をがっかりさせて申し訳ないのですが(笑)、日本の義務教育で勉強されている英語は、米国英語です。

「劇場」のつづりは「Theater」であり、「センター」のつづりは「Center」と教科書で教えられます。これは米国英語のつづりです。

語尾につく「R」は、舌先を口腔内の後ろのほうに少し巻くように教わります。一般的なイギリス人やオーストラリア人は巻きません。アメリカ人は巻きます。

(昨日、Netflixで1960年代のアメリカSFドラマ「宇宙大作戦」を見ていたら、セリフの発音で「あ、この俳優さん英国人だわ」とわかるかたがおられました。調べるとやはり。チャールズ・ブロンソンの愛妻だった、英国人女優の故Jill Irelandでした。Jillは語尾にくる「R」で舌を口腔内に巻きませんでした

「Help + do」や「come + 動詞の原形」という言いまわしも、米国英語の言いまわしです。

カントリーマムと英字新聞




 

なぜ日本の義務教育では米国英語を中心に学習されているのか。

私が考える理由はこういうことです。

世界経済を動かしている人たちの一般的な英語が「米国英語」だから。

日本のビジネスは米国とのかかわりを抜きにすることはできません。

国連のような国際的な機関の多くは英国英語を基準にしているものも多いのですが、ことビジネスに関しては米国英語が使われることが多い。

日本は「一億総サラリーマン」と表現されるように、ビジネスパーソンとして生計を立てる人が圧倒的に多い。つまり、世界経済にかかわる人が多い。だから、世界的に多くの人が使っている米国英語を文科省でも基準としている、ということ。

日本で行われる「受験」や「試験」も、「英国英語の試験」とでも明記されていない限り、米国英語のリスニングとなるはずです。(TOEICやTOEFLなどは米国の専門機関が関わっているのですからこれは当然でしょう。試験問題を読み上げているナレーターは米国人プロです)

まずは、コツの1番目として、「米国英語のリスニングに慣れる」




2) 長期でみる。

私のこのブログで何度も何度も書いていることですが、よほどの天才でもないかぎり、語学は時間を要します。

自分の母語でさえも、大学生になる18歳ぐらいにならないと、論理性と整合性ある言葉を話したり豊富な語彙で話したりはなかなかできません。聴き取りもしかりです。

さくら

どうしても短期でやらざるを得ないという場合(たとえば、高校3年の夏以降にはじめて、リスニングに手を付け始める、とか)、究極的なこととしては「生活をほぼすべて、英語の音にする」。

それぐらいの覚悟をもってあたらざるを得ない。

聞く音楽も英語。

ゲームも米国製(ナレーションやキャラクターが英語を話す)。

見る映画や動画も英語。

友だちとも英語で会話する(ぐらいの気合を持つ)。

だから、それが苦痛に感じたり無理な場合は、中学1年生くらいのときからこつこつと、米国英語を聴いていく。そして約6年をかけて、大学受験に備えたり、TOEICやTOEFL、英検に備えたりすることを私はお勧めしたいです。実体験から。




 

3) 特徴的な音をとらえる。

先日、このブログで「コーヒー英語」を取り上げました。

  小山ケイ過去記事】Kalita Wave by Stumptown Coffee Roasters

オレゴン州ポートランド市にある人気コーヒー店Stumptown Coffee RoastersのYouTube動画から、Kalita Waveの説明を取り上げました。(当店は日本には少し前、京都市に出店しました。Third-wave coffeeと呼ばれる潮流の一翼を担う代表店で、アフリカや中南米、アジアなどのコーヒー豆の生産者と最初から協働で価格や栽培方法を対等に話し合って決める社会起業です)

そのなかで、説明してくれているメラニーが「water」と言いました。

★★★★★Quoting from the official YouTube video of Stumptown Coffee Roasters’★★★★★

 

メラニーの「water」の発音は標準的な米国英語の発音です。

「ウォーラッ」みたいな音。

日本語でもカタカナで「ウォーター」と書きますよね。たとえばミネラルウォーター。

でも、米国英語で「ウォーター」と発音するひとに私は出会ったことはありません(きっすいの米国人で)。

その他にも、以下のような「米国英語に特徴的な音」がする言葉はたくさんあります。

こうした音に注意して、そして年数をかけてこつこつ、聴いてみてくださいね。

★20-29 (counting from twenty to twentynine) の発音。

★”little”の発音。

★”-lity”の発音。

(こうした発音に関しては、私の過去記事にもたくさん書いてあります。メニュー部分から「英語(潜在意識を味方につけて)」でさがしてみてくださいね)

 

4) 連結発音 (Liaison) に慣れる。

これもこのブログで以前、書いたことがあります。

  小山ケイ過去記事】連結発音を練習してみる。方法4つ。

 

たとえば、語尾が「n」でおわって、次の単語が「あいうえお」の母音ではじまるものは、「n + 母音」として発音されます。

単語ごとにブチぎられて発音したりすることはまずありません。nativesは。

理由は、そう発音することで 1)話す時間が短縮できて 2)情報を凝縮できて3)発音もしやすいから、ということが多いと思います。




日本語もそうですよ。

「それ、いい (SOLE-I-I)」と発音するよりも「それいー(sorei-)」とスラーをかけて言葉をくっつけて発音したほうが発音しやすい。

NHKも「えねーちけー」と発音したほうが発音しやすい(大笑)。→ NHKのアナウンサーはちゃんと、「エヌ・エイチ・ケー」と区切って発音しているけれど。「えねーちけー」のほうが早く言える。

 

 

5) 「強弱」と呼ばれる、「音程の高い・低い」に慣れる。

これもこのブログで何度も触れています。

小山ケイ過去記事】英語の「強弱」について。音楽でいう「音程の高低」ということです。

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●そして試験ではなくビジネスでも英語のリスニングは重要となりつつある。

試験や受験ではありませんが、ビジネスでも英語のリスニングはさっこん、大切になりつつあります。

ひと昔まえはよく、「私は大学受験を経験したので『読み書き』はできます」というビジネスパーソンが多かったように私も記憶しています。

けれど、多くのビジネスパーソンが経験されているように、仕事はどんどん、グローバル化しています。読み書きだけではなく聞き取ったり喋ったりのほうがかえって必要とされている場面も増えつつあります。

外国取引、なんて関係なさそうに思われる接客業のかたでも、コロナウイルス発生前はたくさんの訪日観光外国人の接客で片言でも英語を使う機会が増えたのではありませんか?

たしかクレジットカード会社のCMだったと思うのですが、家族経営の和食居酒屋で、仕込み時間に店主であるお父さんがこっそり「英会話」を勉強していました。あるとき外国人客に英語で尋ねられてお父さんが考え込んだ隣から、いつもは口げんかばかりの娘がひとこと「Credit card is OK.」みたいなことをニヤリとしながら助け舟出す、みたいなものがありました。

上記の1)から5)の「コツ5つ」は、ビジネスでも有効です。

ぜひお時間をみつけて、試してみてくださいね。

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世界を席巻するKalita Waveの生みの親、日本の老舗コーヒー器具メーカー「カリタ」について書いてみました。よろしければどうぞ。