Loss and Damage Fund
今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、COP27で合意した「損失と損害」基金について書いていきます。
<もくじ>
●COP27「損失と損害」基金<サステナビリティ英語> Loss and Damage Fund
●”Loss and Damage Fund”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
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●COP27「損失と損害」基金ーサステナビリティ英語
エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されていたCOP27が閉幕しました。
合意したのは、「損失と損害」基金の設立。
“Loss and Damage Fund”です。
国連サイト (UN Website)
https://unfccc.int/news/cop27-reaches-breakthrough-agreement-on-new-loss-and-damage-fund-for-vulnerable-countries
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この私のブログで私も何度か触れているように、これまでいわゆる先進国は多くのものを犠牲にしながら発展を遂げました。だから先進国は英語で“Developed countries(「すでに発展した国々 = 先進国」”と呼ぶ。
その過程では、多大な環境破壊がありました。
そして、それによって被害を被ってきたのはおもに、発展途上国 (Developing countries)です。INGがつくことで、「その途中にある」進行形の国々。
今回設立が合意されたのは、そうした歴史的に多大な被害を被ってきた発展途上国に対して、金銭を含めた経済的な支援をするための基金の設立です。
あらためて、地球は地球号という大きな運命共同体なのだと感じます。
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「損失」はLoss。
財務諸表でも「損失」はLossと言います。
そして、「損害」はDamage。
カタカナでも「ダメージ」として浸透してますよね。
発音は「ダメージ」よりも「ダミ(ジ)」。
日本語は「メ」のあたりの音程が高くなりますが、英語ではしょっぱなの「ダ」のあたりの音程が高くなります。つまり、「強く発音する個所」ですね。
「損失 (Loss)」は「機会ロス」というように、本来あるはずのものが失われていくことも意味します。
いっぽうで「損害」は、実際に影響 (Impacted)を受けてなにかが破壊されたり傷つけられたりすること。日本語で「損害賠償」と言うと、たとえばネットなどで名誉を傷つけられた人がそれによって被った「影響・被害」に対して金銭的な賠償を要求することです。
環境やサステナビリティにおける、おもに途上国が被った「損失と損害 (Loss and Damage)」。
あなたならどんなことをリストアップしますか?
★アマゾンをはじめとする森林破壊。
★動植物の種の絶滅。
★海面上昇
★オゾン層の破壊
★氷山・氷河の喪失
★地球温暖化による人々の生活の困窮や生命維持すら脅かされる劣悪な環境(先進国であり熱帯気候のような高温多湿の夏を迎える日本では、各家庭へのエアコンの普及率は100%に近いけれど、途上国ではそうした恵まれた環境にない人たちがたくさんいます)
★経済的な発展をしようとしても、すでに環境破壊に対する禁止条例や温暖化対策が取られていることもあり、「思うように発展できない(機会ロスも含めて)」。→ 先進国はそれらを回避するための技術力や資金力等を手にしている。「すでに発展し終えたのだから」
●”Loss and Damage Fund”の発音。
1) 「Lo」
2) 「Sa」
3) N
4) (D)→ 次に来る単語の始まりも「D」なので、飲み込むように発音。
5) (デ、と言いながら)ダ(ここが一番、音程が高い)
6) ミ
7) 「Ji」
8) 「Fa」
9) 「ND」
10) 「Lo」 + 「Sa」 + N + (D) + ダ + ミ + 「Ji」 + 「Fa」 + 「ND」