今日の記事では、母校の青学から米国大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「気候変動・地球温暖化・サステナビリティ」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、留学先で英語の授業を書きつけたり、録音したものを「テープ起こし」したり、あるいは英会話アプリなどのディクテーション課題で、手書きすることの語学上の効果について書いています。
<もくじ>
●ディクテーション。あえて手書きでやってみる。
●時間がなければ、自分で単語帳やノートをつくってみる。
このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」では前回、下の記事を書きました。
(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!)
●スタディサプリなどでも課題として取り上げているディクテーション (dictation)。ときにはあえて手書きでやってみる。
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文字はパソコンに打ち込むほうがはるかに速いですよね。私などはいわゆるブラインドタッチ(touch typing)でPCを使ってますので、感覚としては手書きはPCで打ち込む2倍から2.5倍くらいの時間を使っているような気がします。
昔「テープ起こし」と言ったディクテーション。PCでうちこむほうがはるかに速いです。だから、たとえば留学先で授業を受けていて、教授の講義内容をPCに入力するほうがノートに書きつけるよりも早い。
けれど。「ディクテーション」という課題であったり、あるいはPCがもちこめないときなどには、ぜひ手書きで書きつけるという行為をやってみてください。語学が上達します。私の実体験です。
理由は日本語とだいたい同じです。どうですか?さいきん、漢字を忘れていませんか?はねるところ、とめるところ、横棒の数、縦棒の数、度忘れすることありませんか?
「あれ、ここってとめるんだっけ?はねるんだっけ?」
「この漢字、横棒もいっぽん、いる?」
「(そもそも)これって漢字でどう書くんだっけ・・・??」
これは私がしょっちゅうつぶやいていることです。笑
PCやスマホで文字を打ち込む生活が中心となってから、漢字をだいぶ忘れています。漢字そのものは読めるので、ぱっと見るとわかるのですが、自分がいざ書くとなると違います。私のまわりも同じことを言います。書く行為は能動的(active)な行為だからです。
小山ケイ過去記事】”Passive” vs. “Active”
英語でも、自分で必死に書きつけると、たとえば言葉が分からなくてカタカナで殴り書きしたところなどを後でじっくり直す際、スペルを確認しますし私などはそのときに発音も何度か確認します。
機械は本当に便利ですが機械に頼ると手書きのときよりも語学がより「受動的」になります。スペルが間違ってれば機械のほうで「こっちが正しいですよ」と示してくれますし、候補となる単語も教えてくれます。
マニュアル・アナログで自力で必死にやると、スペルを模索したり発音を確認したりで、能動的に勉強します。これが、いろいろなことを自分のなかに落とし込む役割を果たしてくれるのです。日本語を手書きする効果と同じです。
★スペルが把握できるようになる。
★何度も何度も書きつけていると、次第に「スペルの法則」も自然とわかってくるようになる。
★それらしものを自力で探すときに発音を確認するので、発音も覚えるようになる。
★調べる過程で、同じ発音や似た発音でスペルの違う単語も知るようになる。⇒ roleとroll。teaとtee。「この場合、どっちが正しいだろう?」と自分の頭で考えようとするので、記憶に残りやすい。機械に提示されたものは、違う単語の場合である可能性もある。
★文字がきれいになる。笑⇒ 書きなれてくるので、見る人が見たら「書きなれてますね」とわかる。私も言われたことがありますよ。英語であればカリグラフィのような視覚効果がある文字のような美しさが出てきます。
●時間がなければ。単語帳なりお気に入りの言い回しをストックするメモ帳を作って手書きで書きつけてみる。
私などは米国大学の学生だったとき、学校のBookstoreで売っていたBicの10本入りボールペンがとても気に入って使っていました。友だちもおなじことを言ってましたね。鬼太郎の目玉おやじみたいな(笑)ロゴマークのBicです。
ボール部分がなめらかで滑りが良くて、それでいてしっかりとインクが出てノートに書きつけるときも「抵抗」や「すれ」がほとんどありません。ペンの部分もほどよい太さで凹凸がなくて持ちやすい。だから書きつけることそれ自体が楽しくなった。
さいきん、100均のボールペンもずいぶん高品質になりましたよね。昔はインクがかすれたりボール部分の抵抗がひどくて「安物買いのゼニ失いだ」と後悔しましたが、先日改めて買ってみるとインクの出のよさと使いやすさにびっくりしました。
お気に入りのペンを見つけて書き続けると、手書きが楽しくなります。そして見た目に統一感が出て視覚的にも満足感が得られるので、語学の肝である「継続性」が保たれます。
ディクテーションの課題や留学先の授業をまるまる手書きでする時間がないかたも多いと思います。そのときはぜひ、ひとつふたつ、気に入った言葉や言い回しを抜き出して単語帳なりノートなりにストックしてみてください。
ネットにつながらないようなところでも開いて見られますし、携帯できるサイズであればいつでも持ち歩いて、本当にちょっとしたすき間時間にチラ見ができます。レジ待ちのときとか相手が保留音のときとか「電車が少し遅れています」というときとか渋滞で車の中で少し待つときとか。
なんどもこのブログで書いたように、語学、とくに喋れる語学はきばる必要はまったくないのです。むしろ、きばらないほうがいい。私はその体験者です。
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“あえて手書きで英文をディクテーションしてみる。テープ起こしはときには手書きで。(英語の上達)” への25件の返信
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