今日の記事では、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」等に特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、「Ecosystem」という英単語について書いています。
<もくじ>
●”Ecosystem”
●”Ecosystem”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●Ecosystem
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ecosystemは生態系と訳されています。”System”は「制度」や「体系」という意味でさまざまな分野で使われますよね。
日本でもすでに「システム」というカタカナになって久しい。
もともとは環境用語で「生態系」という意味でしたが、さっこんビジネス環境でも「なになにエコシステム」として用いられるのでおなじみな方も多いかもしれません。
「なになに生態系」とはいわないところがミソ。笑
「生態系」と漢字にしてしまうと、なんとなくより原始的でより「自然界や神の手にゆだねられた人知の及ばぬ領域」のようでもあります。
だから、あるときは組織のダイナミズムに左右されたり世界的な潮流に影響を受けたり数学の論理性が大きく介入してくることすらあるビジネスには「生態系」ではなく「エコシステム」というカタカナを使って生々しさ(?)を回避しようとする思惑があるのだと思います。
サステナビリティ・環境用語としての”Ecosystem”はもともと、英国人生態学者のタンズリーーが1930年代に提唱した、と言われています。
「言葉」はもともとあいまいです。
上記の通り、人知の及ばぬ「なんとなく混とんとしたもの」が環境や自然界だと思うのですが、それを学問としてとらえたときに「体系と秩序をあえて可視化してみよう」という発想からできあがったのが「生態系」つまり「Ecosystem」という言葉だと私は理解しています。
以前私はこのブログで、「自然の脅威はつねに頭にいれておく。人間の想像以上の脅威を」と題して記事を書いたことがあります。
小山ケイ過去記事】自然の脅威はつねに頭に入れておく。Do not underestimate natural threat in Japan.
自然界には人間が把握不可能なことが多いです。そこへ人為的な作用を加えることでさらに混とんとすることもある。そのリスクを軽減したり、あるいは人為的な作用そのものを少しでも減少させていくために利用されるのが「Ecosystem」という概念なのだと思います。
●”Ecosystem”の発音
1) エコ
2) シ (ここが一番、音程が高い)
3) (母音なしで)「S」
4) テ
5) (母音なしで)「M」(上下の唇を合わせた後、ぱっと唇をはずす音をさせると「M」の発音であることが理解されやすい)
6) エコ + シ + 「S」 + テ + 「M」
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