今日の記事では、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、サステナビリティ英語「Carbon Pricing」について書いています。
<もくじ>
●サステナビリティ英語ーCarbon Pricing「カーボンプライシング」
●”Carbon Pricing”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●【サステナビリティ英語】Carbon Pricing – カーボンプライシング
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環境省が来年度からの再開を検討しているとして報道がありました。
日経電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGG1118U0R11C20A2000000
直訳すると、「炭素(の排出)に価格をつける」ということです。炭素税もカーボンプライシングに含まれます。
環境省「カーボンプライシングについて」
https://www.env.go.jp/council/06earth/y0618-11/mat04_2-1.pdf
“Carbon”という英語については昨日も私はこのブログで取り上げました。
“Carbon”が「炭素」という意味であれば、”Pricing”は「価格付け」です。“Price”はカタカナにもなっている「プライス(価格)」という名詞以外にも、「価格をつける」という動詞の意味があります。
私が「サステナビリティ」にかかわり始めてから早、20年。
最初のころ、「炭素を株式みたいに売買する」という発想がとても面白く感じたのを今でも覚えています。
当時はイギリスで取引が開始されました。
イノベーティブな発想ですよね、思えば。
声高に「二酸化炭素削減!」「地球温暖化防止!」と叫ぶのは簡単です。
でも、「じゃぁ、どうやってそれを実現するの?」というところが難しいからこれまでもなかなか前に進まなかった。
若い子でも環境問題にとても関心を持ちながらも、バイト先のコンビニで毎日大量に出される「まだ食べられるのに『賞味期限が今日だから」食品を廃棄する作業」にどうしてもかかわらなくてはならない人たちもたくさんいるはずです。
炭素削減、脱炭素社会は、実施単位が「地球」です。だから難しい。
自分独りだけの問題であれば自分さえ「やろう」と決めればできることは多い。勉強しかり、スポーツしかり、楽器の演奏しかり。けれど、「地球」というとてつもなく大きな単位で一丸となって取り組まなければならない場合、それぞれの国や地域の「思わく」や経済活動がついて回ります。
「これまでさんざん環境破壊をしながら発展してきた先進国が、いまごろになって『脱炭素』といっても、これから同じように発展したいと願う発展途上の国々には身勝手に映るじゃないか」と20年前もよく言われました。
「炭素を株式のように売買する」。
いっけん不謹慎で反則にすら見えるかもしれないイノベーティブなこの方法は、ビジネスや行政・団体機関のインセンティブとモチベーションを高めやすい。
「お金になるから」
「どうやっても削減できない。だからお金で買う」
理想(地球を守る)と現実問題(経済活動、「豊かな暮らしがしたい」という思い、「サステナビリティは価格が高い」、ご飯を食べるためにはやむを得ない)、人(企業・行政)のインセンティブやモチベーションを、人智を結集させて動かしていく。
それが、地球単位で物事に取り組むということだと私は思います。
コロナウイルス対策に「地球村」がいま一丸となって取り組んでいる経験も、もしかしたら「脱炭素」「気候変動対策」「地球温暖化対策」にも大いに生かせるときがくるかもしれないですね。
来年度から再検討される予定の「カーボンプライシング」の動向を見てまいりたいと思います。
●Carbon Pricingの発音
1) カー(ここが一番、音程が高い)
2) ボン
3) プ
4) (舌先を口腔内に軽く巻くようにして)「Rai」
5) (「C」と同じ発音で)「Si」
6) 「N」
7) (母音なしで)「G」
8) カー + ボン + プ + 「Rai」 + 「C/Si」 + 「N」 + 「G」
*日本の報道でも環境大臣も「プライシング」とカタカナでは発音していますが、英語で発音する際はカタカナの「シ」の部分は「A」「B」「C」と発音する場合の「C」と同じ発音をします。カタカナで「シンガー」と発音するけれど、英語を発音する場合はそれが「Singer」となることと同じです。「C」「See」「 Sea」 の発音が日本語にはないがゆえの違いでしょうね。「プライシング」というカタカナの「シ」は英語の「She」とは違う発音です。
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