環境英語「クレジット (Credit)」

今日の記事では、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」等に特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、排出取引の「クレジット」と日本語でも呼ばれている”credit”について書いています。

<もくじ>
●【環境英語】Credit
●”Credit”の発音。

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。




●環境英語「クレジット・Credit」

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すでに日本ではカタカナにもなっている「クレジット」。

環境英語では「排出取引」において使われます。

先日、このブログでもとりあげた排出権取引のひとつである、「キャップ・アンド・トレード (Cap and Trade)」と別の取引手法として「ベースライン・クレジット (Baseline and credit)」や「炭素クレジット (Carbon credit)」としてつかわれます。

小山ケイ過去記事】【京都議定書第17条・排出取引】キャップ・アンド・トレード (Cap and Trade)

“Credit”とは、「信用」とか「掛け売り」という意味があります。「クレジットカード」は使う人が現金での支払いを後日にする「掛け売り」とも言えますよね。

排出枠を「掛け売り」や「債券」のようにやりとりする。

金融商品のように。

●”Credit” = 「信用」とおぼえてしまう。

「クレジット」は排出枠を取引するための金融商品のようなものです。

削減努力はしたけれど、なかなか目標値には到達できない国や企業が別の国や企業の「クレジット」を売買取引してもらうことでその目標を達成させる。

私が2004年に環境・サステナビリティの専門翻訳会社を起業したとき、日本はすでに省エネ大国でした。

もともと資源が乏しいことにくわえ、オイルショックを経験したり世界的にも高い工業技術力があったりで、たとえば家電製品の多くはかなりの省エネ仕様となっていました。

そんなこともあり、「日本は温室効果ガスを削減する」と高い数値目標をかかげても、すでに省エネが長年にわたって実施されていることもあって、「どこをどう削って排出削減をするか、は難題」とよく言われました。

もちろん、イノベーションやクリエイティビティ、「発想の転換」で、まだまだ削減できる余地はあるでしょう。

★フードロスの削減

★過剰な利便性追求の改善

★過剰なマーケティングの軽減

★異常に急速なリモデリング・マイナーチェンジ・商品サイクルを改善

けれど、こうしたいわゆる「削減努力」とあわせて、「クレジット」という金融商品のような「信用づけされた排出枠」が取引できるのであれば、目標値に近づけられることもあって企業や当事者のモチベーションもあがります。

そしてなにより、削減努力によって排出枠を創出する、というモチベーションにもつながります。

横浜みなとみらい

購入するがわにとっても、創出するがわにとっても、「クレジット」はGHG削減へのモチベーションを高めたりインセンティブとなったりする。

さまざまな形態で「クレジット」が認定されていますが、クレジットはその名の通り、「信用づけされた環境取引商品」であるといえます。

●”Credit”の発音

1) 

2) (舌先を口腔内に軽く巻くようにして)「Re」(ここが一番、音程が高い)

3) ディッ

4) (母音なしで)「T」

5) ク + 「Re」 + ディッ + 「T」

*日本語では3)が「ジ (zi)」という音になりますが、英語では「Di」です。

*4)は日本語の「ト (To)」ではなく、母音をつけずに「T」の音だけを発音します。

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