「英語脳」ってどんな脳だろう?ライザップイングリッシュの電車広告から考えてみた。英語脳になる方法も。

今日の記事は、米国大学を卒業し、15年以上に渡ってサステナビリティや気候変動などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、さっこんよく耳にする、「英語脳」について書いています。

昨日は下の記事を書きました。

●「英語脳」ってどんな脳だろう?考えてみました。

外苑前の新国立競技場
ただいま2020東京オリンピックに向けて工事中です。The New National Stadium near Tokyo Metro Gaienmae station and JR Shinano-machi station

昨今よく聞く、英語脳。今日も電車でライザップの英会話スクールである「ライザップイングリッシュ(RIZAP ENGLISH)」の広告に、「英語脳」、と書かれてありました。

 
面白い言葉ですよね。言いたいことがなんとなくわかる。なので、私もインスピレーションを得ていろいろ想像しました。
 
ライザップやその他、専門業者には業者の定義があるかと思います。私がいち後天性英語スピーカーとして、あるいは米国大学留学経験として、あるいはいち 英語の翻訳者として、考えてみた英語脳について、書いてみます。
 
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1) 相手と目線が交わらない。自分の主語は、相手がだれであろうと、「I」。お父さんはな、お母さんはね、先生はな、と自分の主語を相手によって変えたりしない脳みそ。
 
2) Yesには肯定文。Noには否定文、がつく脳みそ。はい、そうではありません、と言いたいとき、Yesではなく、Noと即答できる脳みそ。
 
3) 行間を作らない。言葉を尽くして説明する脳みそ。
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新国立競技場(信濃町)
 
1)は、高コンテキストで相手と一体感を醸し出そうとする日本文化と、低コンテキストで個人対個人の文化が色濃い英語圏の文化の違いだと思います。
 
 
 
2)は、1に関係しますが、日本語は相手と自分の目線、立場が交わるので、相手の言ったことを一旦主観的にうけて、はい、違います」、やいいえ、そうです」、とYesに否定文がついたり、Noに肯定文がついたりする。でも、英語でこれはない。Yesには肯定文しかつかないし、Noには否定文しかつかない。
 
相手がどんな尋ね方をしようと、相手がどんな立場の人間てあろうと、自分の答えが肯定文ならYes、否定文ならNoと答える。
 
 
3)は少し説明が難しいのですが、たとえは以下のような例文を考えてみました。
 
東京オリンピックの会場
 
 
「昨日はなに召し上がりましたか?」と聞いたとします。
すると、英語なら「寿司です」、とか「カレーです」とか答える。
 
でも日本語なら、「昨日はラグビー世界大会がテレビ中継されましたよね。夕飯どき。私はあれをずっと観てたのです」みたいな答えかたをするひとがいる。
 
つまり、彼・彼女の言いたいことは、あの試合をずっと観てたから私は昨日はなにも食べませんでした、とか、食べるのがかなり時間おそくなりました、ということを言いたいらしい。
 
横浜スタジアム
 
言葉で表現されていない行間が会話のなかに存在して、その行間の「推測」は相手にゆだねる。そこには、言葉に表されていない、行間という不可視の言葉の集合体がある。そしてその集合体は、相手によって理解されることで相手の中で言語化する。それが日本語。
 
 
「1たす1」は、ときかれれば、普通は「2」と答えるのが英語、「1たす1は」、と聞かれて「4ひく2と同じ答えです」、とか、わたしは4わる2のほうが好きです」、と答えるのが日本語というが私の表現。笑
 
Shinjuku
 
こういうところは、私が以前ブログで書いた、「英語は数学的な論理性に基づいているように思える」、と書いた特徴です。A+B=Cであれば、英語で「A+B=」とひとりが相手に尋ねれば、相手は「C」と答える。そういう感覚です。そしてこれが、「英語脳」のひとつだと私には思えるのです。

●ではどうすれば「英語脳」が得られるのか?

英会話学校の広告なのですから、「英会話学校に通えば英語脳は得られますよ」と訴えていることはまず間違いありません。笑

では、それ以外に考えられる方法ではどんなものがあるでしょうか。私が考えた上記の1)-3)に沿って、可能性を探ってみたいと思います。

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1)の「英語脳」を得るための方法:対話文、会話文をたくさん、何度も音読する。

2)の「英語脳」を得るための方法: YesとNoのそれぞれの答えで考えられるものを挙げて、練習する。

3)の「英語脳」を得るための方法: シミュレーションとロープレ。

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新国立競技場

私の経験からすると、1)の感覚がわかるようになるには、実際に自分で使ってみるしかありません。英語圏のテレビドラマや映画をみたりするだけでは、この肌感覚は実感わかないと思います。

よって、英会話学校では講師の先生と実際にやりとりできるとして、英会話学校以外のやりかたであれば、テキストや参考書、テレビドラマや映画などの台本を、何度も何度も、「音読」する方法があります。

2)は、このブログでも何度かふれているような、たとえば「禁煙席か、喫煙席か」の例文などがあげられます。

Don’t you smoke?  No, I don’t smoke. Yes, I smoke. 

 

3)は日本語をそのまま英語におきかえるのではなく、英語の会話を想定して(シミュレーション)、対話を練習する(ロールプレイング)やりかたです。

 

いずれも私がなんども書いているように、音読を基本とした反復練習です。とくに、「肌感覚」というのは頭で考えてえられるものでもなく、理屈はわからないけれど、そういうものなんだ、と自分の中に刷り込まれて初めて体得できるものだと思います。

このあたりはまた、次回以降に詳しく触れたいと思います。

●まとめ

品野町の明治記念館

「英語脳」という日本語。とてもcatchyですよね。私も実際にライザップやそのほか使っておられるかたに「英語脳ってこういうことですか?」と尋ねたわけではないので(笑)正しい推測かどうかはわかりませんが、好奇心から今日は私の想像力を大いに駆使して、上のような記事を書いてみました。

上記の具体例1)-3)はいずれも私が実際にやってみたことです。そして、nativesにもちゃんと通じています。よろしければぜひ、上の方法も実践してみてくださいね!

ではさいごのおまけとして。即答してください~!!!

Don’t you smoke? (たばこは吸わない?)→ 

こたえ:あなたがたばこを吸う人なら、Yes, (I smoke).と答えます。カッコ内は省略してもよいし、”I do”としても大丈夫です。

あなたがたばこを吸わない人なら、No, (I don’t smoke)と答えます。吸う人と同じく、カッコ内は省略してもよし、または” I don’t”としても大丈夫です。

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