今日の記事では、米国大学を卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、日経新聞の記者による体験記からインスピレーションを得て、新たに始まる「大学入学共通テスト」の「英語(長文読解)」について書いています。
<もくじ>
●長文読解。「3つ」のことをまず頭に入れる(bu 小山ケイ)ー大学入学共通テスト2021。
●具体的なやりかた(私の実体験から)。
●大学入試の英語科目が大幅に変わる理由。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●【大学入学・共通テスト「英語」】長文読解。「3つ」のことをまず頭に入れる。by 小山ケイ。Japanese new entrance exam for future undergrads conducted by the National Center for University Entrance Examinations.
日経新聞を読んでいて。
25歳という当社記者による「新・大学共通テスト体験記」にとても興味を惹かれました。
今日はそこからインスピレーションを得たことに基づいて書いていきます。
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新たな大学入試制度として「共通テスト」が始まるのを前に、大学受験を数年前に終えたばかりという25歳の日経新聞記者の体験記が何度か掲載されていました。
日経新聞電子版「共通テスト模試受けてみた㊤」(URLはコピー&ペーストです)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG022FK0S0A201C2000000
模試は河合塾のものとのことで、何科目か受けたらしいのですが、ご自身が数年前の10代のころに受けた試験と比べて英語の試験がかなり変更がありそうだとのこと。
記者曰く、
■長文読解は圧倒的に時間が足りない(自分が受けたころよりもさらに)。
■文法を問う問題(穴埋め)よりも、文章そのものの内容を問うものが多い。
■様式の変更。
この体験記を読んでいて私が思ったのは「3つの能力」です。
1) 確実に意味を理解している「単語数」を増やす能力。
2) SVを素早く見つける能力。
3) 書いた人間(長文の)がいわんとすることを理解する能力。
では詳しく解説してまいります。
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当日経記者は「文法も理解しておく必要がある」というようなことを書いていましたが、私が感じたのは、共通テストの長文読解はますます、米国大学などのnativesが実際に日々、目にする専門性ある文書の読み方に共通する能力が求められているということです。
そして上記の1)から3)は、私が米国大学に留学した際にそうした専門性ある書籍を読み込むのに身につけた能力でもあるのです。
3)などは日本の科目でいう国語の能力にも匹敵するといえるでしょう。
「筆者は何を言おうとしているのか」
「筆者の意図」
「文章全体で説明されていること」
場合によっては、人称代名詞や指示代名詞が指し示すことを問われることもあるかもしれません。国語の試験と同じように。
1)は、うろ覚えだったり知らなったりする単語を見つけて、「あれ、これどういう意味だっけ・・・」と考えている時間はおそらく、皆無だということ。
だから「確実に」なのです。
「確実に覚えている」とは、私がこのブログで何度も書いている、「潜在意識の領域に落とし込んでいる単語」ということ。
文字を目にしたとたん、頭に意味がふっと浮かんでくるぐらいのスピード感。
考えなくても無意識に理解しているスピード感。
それを身につけるためには付け焼刃は残念ながら、あまり効力を発揮しません。
文法の勉強がたとえば参考書を一読しただけで一発で理解して覚えていられる人がいるのと比べると、単語はその意味を「確実に」「瞬時に」「無意識に」習得するのは時間がかかります。
というのも、人間は習慣化していないものは記憶させない習性があるということと、「頭を使って考える」のではなく無意識の領域に物事を落とし込むには時間がかかるからです(習慣化していないものをちくいち記憶させてはリソースを大量に消耗させてしまうから。一般的に健康・正常と言われる人の脳は)。
私がこのブログで何度も何度も書いているとおりです。
2)の「SVを素早く見つける能力」についても以前、このブログで私は書いたことがあります。
小山ケイ過去記事】分厚い英書 (Assignment)を読むコツ5つ。ビジネスや留学など。
●具体的なやりかた。私の実体験から。
「大学入試」を目的にするのであれば、まずはピンポイントが求められるのだと思います。
この点は、従来の受験対策の発想と変わりありません。
★自分が受けたい大学の傾向
★出るタン
★赤本
★国公立対策
★高校3年までに知っておくことが求められる単語(文科省や英検団体などから)。
次に私がおすすめしたいことは、「少なくとも高校1年の入学時には大学入学共通テスト用に単語を覚える勉強にとりかかりはじめる」。
上記のピンポイントのために用意した赤本や出るタンの参考書でもいいでしょう。
さらに詳しいやり方については、このブログでたくさん書いてあります。
メニュ(カテゴリー)から「英語(潜在意識を味方につけて)」で探してみてくださいね。
●大学入試の英語科目が大幅に変わる理由(小山ケイ)。ー名称も「大学入学共通テスト」と変えて・・・。
当該独立行政法人に直接話を聞いたわけではありませんが(笑)、上記の日経記者の記事や報道などから見えることを紡ぎ合わせると、私はこんなふうにとらえています。
独立行政法人大学入試センター(PDF・URLを貼り付け)(英語)
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm00033004.pdf
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i) 「使える英語」の能力を問う。
ii) 「表現としての英語」の能力を問う。
義務教育で「英語」が科目として勉強されていながら、「しゃべれる英語」「表現としての英語」を身につけた日本人は本当に少ない。
私が学生のときなどはとくにそうです。学校の授業で勉強することの多くは、文法でした。
英文ライティングなんて習いません。
もちろん、英語によるプレゼン・討論の授業もない。
そして全国一斉テストなどで出される英語も、大半は文法の理解度を問うような内容。
けれど、時代は上記のi)とii)を指数関数的に求めています。
なぜなら、ビジネスをはじめ、あらゆることが急速にグローバル化しているから。人の行き来、ネットの充実、ビジネスのフラット化などによって。そしてそこでやりとりされている主な言語は英語だから。
◆ビジネス
◆国際的な集まり。
◆インバウンド観光客の急増。
◆オンライン上でのやりとりの急増(SNSを含めて)。
たとえば大学卒業後はビジネスパーソンとして企業に就職するのであれば、英語からは逃れられないこととなるはずです。大手であればあるほど。
あるいは小売や観光業、飲食業に携わるかたがたが、日本国内で外国人観光客を接客する機会もコロナ禍後の「ニューノーマル」ではますます増えるはずです。政府の後押しを受けて。
オンラインショップを開いていれば、海外からの英語による問い合わせも増えるでしょう。
あるいは率先して海外に販路を求めるのであれば、世界の共通語である英語を使う機会も増える。
このブログで以前書いたように、日本人全員が流ちょうな英語を話したり表現できたりする必要はありません。
私のようなプロの翻訳者(翻訳会社)や通訳者を利用すれば解決することも多いと思います。
けれど、オンラインのような個と個の会う場、それもYouTubeのような表現世界でのやりとりとなると、ちくいちプロに頼ることもできない。
飲食店に日本の顧客に交じって外国人観光客が来ることもあるでしょう。その際の接客はそのお店の人が直接することも多くなる。
研究者や学者、ビジネス界のトップによる国際的な集まりなどは当然ながら、英語でのやりとりとなります。
海外の国際的な研究機関で同僚と密な意思の疎通を図ったり、GoogleやAppleなどの巨大米国IT企業で現地採用で働いたりすれば、英語で自分を表現することも求められます。
大学入試センターによる大学入試のための英語のテスト様式や出題内容が大幅に変更される大きな理由は、これからの時代を生きる多くの若者が、そこで役に立つ英語をどれぐらい身につけているか(あるいは、その意思があるか)を問うためだと私は思います。
“【大学入学共通テスト】英語の長文読解。「3つ」のことをまず頭に入れる。by 小山ケイ。” への37件の返信
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