自分が苦手だと思う人には、できるだけ自分の「体」を近づけよう。

新卒で信託銀行へ入社し、15年以上に渡って「気候変動・地球温暖化・ESG投資・環境CSR」に特化した専門翻訳会社を経営していながら母校・青学のビジネススクール(大学院)でMBAを10年以上まえに取得した私・小山ケイが、今日の記事では、新しいことなどをはじめるときに、「なぜ?」が分かるほうがより理解しやすいことについて書いています。

 

<もくじ>
●「苦手だ」と思う人がいれば、まずは体をちかづけてみよう。
●相手の呼吸・テンポ、タイミングに同調するのも有効なのです。




●苦手だと思う人がいれば、まずは「体」を近づけてみよう。

 

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人にはそれぞれ、その親しさに比例した距離感があります。

たとえば、親しい間柄であれば体が10センチ離れていても「遠い」と感じることは

ありますよね。

恋人とかパートナーの間柄

であれば。

反対に、

それほど近しくない人との

体の距離は、

わりと離れています。

がらがらの電車や図書館で、

見知らぬ人がいきなり

自分のすぐとなりに

ぴたり、と座ったりしたら・・・。

違和感と恐怖すら感じませんか?

私はこの「proximity」と呼ばれる

距離感を、

人間関係にも利用しています。

なんとなく

「あ、苦手だなぁ・・・」

と思う人としばらく一緒に

行動を共にしなければならないときなど。

私にはいつも有効に働いてくれる

方法なので、今日は記事にして

書いてみますね。

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だれでも、

苦手な人はいます。

好き嫌いのレベルではなく、

なんとなくこの人とはやりづらいな、

とか、

この人と一緒では緊張する、

とか。

苦手な人からそのまま

素通りしてよいのならそれまでですが、

社会生活では自分が苦手意識を持つ人

とでも、協働作業しなければならないことは

多々あります。

その最たるものは、会社での仕事ではないでしょうか。

ある一定期間、ともに働かなくてはならないときに、私が苦手意識を少しでも

克服したり、相手とあまりわだかまりなく

過ごすための方法のひとつとして、

「意図して、自分の体を相手に近づける」

というのがあります。

もちろん、場合によってはセクハラになって

しまいますが、

同性の場合は相手にはたいてい、

「無意識のうちに」

受け入れられています。

ことあるごとに意識して体を

10センチ前後の距離まで

近づけるのです。

1)立ち話のとき。

2)何かを教えてもらっているとき。

3)誰かの話を一緒に聴いているとき。

おそらく相手は、「近しい人は体が近距離にある」

ということを本能で知っているのでしょう、

次第に受け入れてくれるようになります。

そして、「きめ」は、

ボディタッチ。

ボディタッチが相手に違和感なく

自然に受け入れられるようになれば、

相手も私を受け入れてくれることが

多いですし、

それによって私のほうの彼女に対する

「苦手意識」もだいぶ、薄らいでいきます。

I)「がんばってね」「よかったね」

「おめでとう」と、相手を励ましたり

一緒に喜ぶような、相手にとって

ポジティブな印象になりやすい状況のときに、

軽く肩をパッティングする。

II)「おつかれー」「またねー」

などの別れ際に、さりげなく

肩をトントン。

III)相手と軽い冗談を言えるくらい

の間がらになったときに、

彼女の腰のあたりを両手で抱えたり、

両肩を一瞬、さりげなく抱えたり。

IV)「ひさしぶりー」とあいさつする際、

笑顔で相手の両腕を軽くつかむ。

V)うしろから、つんつん、とつついて

相手が振り向いたときに

「やぁ」とあいさつする。

日本傘

上記、1)-3)とI)-V)を少しづつ、

定期的に、さりげなく、

意識して行っていれば、

最終的には体を「ぴたり」とくっつけて話したり(ガシっとお互いの腰に手を回して冗談を言いあったり)、

お互いに腕や肩を頻繁にタッチしたりできるような間柄になります。

私の場合はたいていそうですよ。

よほどの鉄仮面の女性でない限り。

(上記の「彼女」の部分は、

男性同士であれば「彼」としても

有効かどうか、

正直定かではありませんが、

米国人には有効のような気がします。笑

とにかくボディタッチが多いので)

●相手のテンポ、呼吸、タイミングに同調する方法も有効なのです。

「苦手な人と波動・波長を合わせる」ということなのですが、相手がものをいうタイミングや口調に、全意識を集中させて自分も彼女に合わせる、という方法です。これも私が長年、自分で発見して実践した方法で効果抜群です。

喫茶店などで飲み物を同じタイミングで飲むということと原理は同じかもしれません。

銀座ウエストのコーヒー

どういうことかというと、たとえば、すこしゆっくりとした口調で、しり上がりになりがちな人を相手にするのであれば、自分も同じ速度でゆっくりと、少ししり上がり気味に話をする。

「こんにちはぁ」(↑)

「こんにちはぁ」(↑)

「昨日はどこどこへ行ったんだぁ」(↑)

「へぇ、どこどこへ行ったのぉ」(↑)

「ここにこういうものが置いてあったら、

捨てる!」(↑)

「おぉそっかそっか、ここに置いてあったら捨てるんだね、らじゃ」(↑)

*(↑)は、語尾が上がっている意味です。

感覚としては、柔道の受け身に似ていると思います。

私は柔道はやりませんが、相手の技や力を受け身で受けて、それを利用するようなイメージです。自分の自我を丸出しにして自分のテンポや主義主張を相手に押し付けようとするのではなく、相手の呼吸やタイミングをよく観察して、それを生かすということ。

目的は、「協働作業の効率をあげて結果を出す」ということなのですから。自己主張のためのスピーチ大会をしているのではありません。このときに「期限を設定する」ことがとても大切になってきます。

忘れないでくださいね。

自分の心がすくわれます。その状況が恒久的につづく、と思うから、なにごとも苦しくなるのです。

でも、私の経験から言って、恒久的に続くことはこの世にはほとんどありません。一生住める終の棲家をと若いころに家を買った人が、何十年か住み続けたあとに家が老朽化してしまい、結局その「終の棲家」(にしようとしていた家)から立ち退かざるを得なくなった、なんてこともあります。

この人との共同作業も数か月のこと。いついつまで一緒に作業して、それ以降も一緒にやらなくてはならないようなら、異動願いを出す。転職する。

自分の波動・波長を相手に合わせているのですから、自分の「我」はいったん、自分の奥底でお休み状態です。これをいずれは開放してあげないと、あなたの潜在意識やせっかくの能力は抑圧されて、エネルギーの流れが停滞しつづけることになってしまいます。

それでは、あなたが可愛そうです。

もちろん、

相手が私を受け入れて、

私の波動や波長に合わせてくれるように

なることもあります。

でも、それを過剰に期待してはいけない。

「相手は変わらない。自分は変えられるけれど」

と思っているぐらいが、

精神衛生上、良いです。

どちらが悪いということではないのに、

なんとなく馬が合わないということは

私自身はときどきありますし

(若いころほどよくありました)、

そういう人たちを数多く見てきました。

いい人たちなのに、どうも相性が

良くないらしく、お互いに「いやだ」

と言い出したり。

ちょっとした工夫で人間関係は

ぐっと改善されたり、

相手が心を寄せてきてくれるようになったり

します。

どうぞ、現世(?)での楽しい経験と思って、意図的に体を近づけてみてくださいね!

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