今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、先日実施された、第2回大学入学共通テストの英語について書いていきます。今日はリーディング試験の第1問Aです。
<もくじ>
●2022年度大学入学共通テスト「英語」リーディング試験と第1問A「ブラジルのフルーツ」。
●第1問A。
●詳細。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●2022年大学入学共通テスト「英語」リーディング試験(1)「ブラジルのフルーツ」
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大学入試センターのサイト(試験問題のハイパーリンクが掲載されています)https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kako_shiken_jouhou/r3/jisshikekka/r3_dai1_mondai.html
私は2021年度の大学入学共通テスト(第一回)について記事を書いた時、自分の体験を踏まえて、「さいしょに試験問題をざっとでも目を通してみる」とおすすめしました。
理由は、
★時間配分
★自分の得意そうな問題
★回答に時間がかかりそうなもの
★自分が苦手そうなもの
★自分の好奇心や興味を引き出せそうなもの
★自分がこれまで受験勉強してきたものがおおいに利用できそうなもの
★自分のどういう能力をつかえばいいのか(計算、想像力・創造力、判断力、感情移入力etcetc., )
が、自分の無意識の領域(あるいは「非認知能力」?)でなんとなくでも分かるからです。
私はこれを、ビジネススクール(大学院)の試験問題に回答するさい、ほぼ必ず実践しています。
2022年1月15日に行われた英語リーディング試験問題は、全部で48問。
むかしの(?笑)センター試験に慣れた人なら、「配点の高いところ」に注目するのかもしれませんが、前回同様、今回の試験も、「お知らせ」のようなものや写真、イラストがよくつかわれていて、英文に読み慣れた私のようなプロ(翻訳者)はどの問題も、すーっと頭に入ってくるように思えます。
(問4のちらしなど、私が米国大学留学中に自身で作ったちらしソックリ!笑)
なにより、問題文のほとんどが、”You”で始まっています。
だから、”You”と呼びかけられた「私」は、当事者意識をもってそれぞれの問題を解いていけばいい。
(2021年の試験について、「省略形がときおり使われていて違和感がある」と私はこのブログで書きましたが、今回の試験についてはそれがほとんど見られません。製作者は私の記事を読んだのでしょうか!笑 → 省略形は国の試験問題のような公的な文書にはあまり適さないからです)
なんとなく、「第一回目はいろんな人が問題文を書いたけれど、今回はたった一人の人が書いた」。
そんな印象です。
おそらく、いろんな人が書いたものを、ひとりの米国英語担当者と英国英語担当者が文章の統一感や言葉の統一感を確認したのかもしれません。Nativesを含めて。
うしろのほうにいくほど、英文自体が長文だし、読み込むだけではなく、計算したり、判断したり、情報を取捨選択したり、想像力・創造力が求められる問題がでてきてる。
ざっと見た感じだと、私であれば、まずは第1問から解きます。
そうとう緊張している状態で、まずは写真やイラストを見てゆっくり解けそうだから。
自分が気持ちを落ち着かせるためにも。
でもリーディング問題は、しょっぱなから解く必要はない。
これは私が過去記事でもかいたとおりです。
自分が解やすいところから解く。
●第1問A
ぱっと見、「なんか見たことないアルファベットが並んでる」。
でも、「Brazil」「Fruit」という英語が読めるので、その、見たことないアルファベットはきっと、ブラジルのフルーツなのだろう、と推測できます。
写真もついている。
それも、4枚。
おいしそですねぇ。笑
こういうふうに、「自分の感情をまずは動かす」ことはどのような試験問題でも役に立ってくれます。
好奇心と興味という「乗り物 (vehicle)」を利用して、頭が問題を引き寄せていくからです。
まずは「問(とい)」から目をとします。
なにやら、私が大好きな食べ物がたくさん、書かれています。笑
ヨーグルトにチョコレート、ケーキ・・・。
さいしょのぱっと見だけだと、わからないアルファベット言葉に一瞬、ドギドキするかもしれない。緊張もしているから。
けれど、「問(とい)」から目を通してみれば、その聴き慣れない(見慣れない)、ブラジルのフルーツを使ってお菓子を作る、ということが問題文でも書かれているはずだ、と分かってきます。
こうして、いろいろなことを把握していくにつれて、気持ちはどんどん、おちついてくるはずなのです。
●詳細
2つの問(とい)を見てみると、「2つのフルーツに共通するお菓子」と「サワーケーキに適したもの」を選ぶのだとわかります。
ちなみに、“sour”は「酸っぱい」と言う意味。
ということは、問題文にあるブラジルのフルーツって、けっこう酸味があるものなのかなぁ、と想像できます。
こうしてようやく、問題文をじっくり、読んでいきます。
問(とい)1の2つのフルーツを見てみると、どちらのフルーツにも「良い」として記述のあるお菓子がひとつ、選択肢に盛り込まれているのが分かります。
問(とい)2は
1) 若干の推測と、
2) 「サワーケーキがなんであるか」をこれまでの経験から知っている必要があります。
私のような大人が問題文を読むと、「酸味のあるフルーツは、ケーキをつくるときにうまく固まらなかったり焼くと味が変化してしまうものがある」という経験値に照らして考えます。
“sour”という英単語がいくつかのフルーツの説明文に書かれているので迷うかもしれませんが、「ケーキに適している」と明確に記述があるものを選びます。
読解として今回の問題文で重要となるキーワードは次のとおり。
★”only”を見逃さない。
★”sweet”→ 「酸っぱいお菓子を作ること」に適しているかどうか。
★”After”→ ”sweet”であっても、その味が変化するものがある。
★Orange→ 「フルーツ」の話をしているのだから、フルーツの「オレンジ」ととらえるとおかしい・・・。笑 ほかに「オレンジ」を使うときって? ヒント:橙(だいだい)って、もともとなんだっけ。
(余談ですが、チョコレートはカカオから作られていますよね。「チョコレートに匂いが似ている」と書かれているということは、そのフルーツはカカオに似ているか、植物としてのカカオと同じグループのものなのかもしれません。あるいは「ミルクチョコレート」に似ているのであれば、バニラビーンズかも・・・)
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