“Legal limbo” – 小山ケイの翻訳コーパスから16

門前仲町の桜

今日の記事では、米国大学を卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイ、”Legal limbo”について書いています。

私はプロの翻訳者として長年にわたって、自分(自社)専用の「コーパス」と呼ばれる辞書を作っています。 方法は全くのアナログです。気に入った言い回しやnativesが使う言い回し、専門用語などを和訳・英訳どちらも「対訳」としてExcelにひとつひとつ打ち込んでは保存しています。世界中のどこをさがしても同じものは二つとない。なぜなら、私という人間が自分の感覚で、「これいい」「これ大切」と思ったものを手打ちで入力して蓄積していったデータだからです。ラーメン屋さんやとんかつ屋さんでいったら「秘伝のたれ」(笑)。 門外不出です。今日はそこから取り上げます。

<もくじ>
●小山ケイの翻訳コーパスから16 – ”Legal limbo” 「法的に宙ぶらりんな状態」
●”Legal limbo”の発音。

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。










●”Legal limbo” - 小山ケイの翻訳コーパスから16

Hyatt Hakoneの鏡

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さいしょに聞いたのはBBCのRadio 4です。

耳にした瞬間、「おもしろい!」とヒットしました。

日本語にすれば、「法的に宙ぶらりんな状態」「法律上あいまいな状態」

法律用語として正式に使われているのかどうかはわかりませんが、たとえば弁護士さんとか裁判官などが法廷以外でそれぞれ話し合うときに口語として使うことはあるのだと思います。




“Limbo”とはもともと、キリスト教で使われる言葉です。

赤ん坊として生まれてからすぐに洗礼を受けたり、あるいは物心ついてから「クリスチャンになります」と自分の意志をもって受洗することでクリスチャンになるのがキリスト教徒のかたがたです。

キリスト教の世界では、「クリスチャン」となることは神様の御許にいくことであり、それが天国ということ。

でも、悪しき行いをすれば地獄へ行く。

この二項対立ともいえる世界観のなかで、受洗前の存在が亡くなると行く、といわれているのがLimbo

悪しき行いをしたわけではないけれど、クリスチャンにもなれなかった。

受洗前に亡くなってしまう赤ちゃんとか、洗礼式を受けるまえに亡くなってしまう子どもとか。

“Legal limbo”とはつまり、「合法、違法、あるいは法で決められている(裁かれる)かどうか、とてもあいまいな世界」。

そして私はその言葉の表現力にぐっときて、自分専用のコーパスに次のように記したのでした。

「法的なリンボー状態(宙ぶらりんな状態)⇒ BBCから。気に入った表現!2015.1.11鏡開きの日にて。笑」




●”Legal limbo”の発音

1) (舌先を上前歯の裏側に軽くつけて)「Li」

2) ガ

3) (母音なしで)「L」(舌先を上前歯の裏側に軽くつけて)

4) 「Li」

5) ン

6) ボー

7) 「Li」 + ガ + 「L」 + 「L」 + ン + ボー

*「L」の発音が多いですね。舌先を上前歯の裏側に軽く着けます。その「つけた音」をしっかりさせると、英語としてきれいに聞こえますよ。私にはそうです。

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