小山ケイの人生ドリル1ー「緊張を楽しむ」Enjoy the moment with “a butterfly in your stomach”

今日は、これまでも何度か触れた「緊張」ということについて書いていきます。

昨日の記事は下からご覧になれます。

●緊張を楽しむ。

 

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以前私はこのブログで「緊張は神様とつながる直前のサイン」と題して記事を書きました。緊張することで、演奏であれば本番で「神パフォーマンス」ができるからです。

受験シーズン。「緊張は知っている」とキャッチがついた森永inゼリーの広告が随所で観られます。場面は大学受験の会場。季節を反映させてますね。

心臓に毛が生えているのか、なにごとにおいても「緊張しない」という人がなかにはいますが、私を含めて多くの人はここぞというときには緊張するものです。これは年齢や経験に関係ありません。プロの役者さんや音楽家でも本番前は緊張する、といいます。

「うまくいかなかったらどうしよう。」

「せっかくやってきたことが失敗したらどうしよう。」

「緊張しなくてもいい、とわかってるのになぜか緊張してしまう。」

緊張はほぼ自律神経の作用みたいなものですから、自分の意志でどうこうすることはできません。けれど、私が上記の自分の記事で書いたように、それを神がかった結果へと導かせることはできます。

つまり、緊張は利用しだいでよい結果をもたらしてくれるものなのです。

日々の基礎練習を徹底的にしていく。

その時のコツは、「システマティックに」「ほぼ毎日」「丁寧に」。→ 受験であれば、参考書、ノートの振り返り、過去問は徹底的に、何度も何度も解いたり見返したりする。最初は解きづらいかもしれないけれど、何度も何度も繰り返すうちに暗記するぐらいになるはずです。

この域に達すると、あまり考えなくても答えがでてきたりします。たとえば英単語の暗記がそうです。

★自分のやっている基礎練習を可視化する。つねに。

正の字を書いたり、日々のスケジュール管理の中で「こんなことをした、あんなことをした」と文字や数字にしておく。人間は忘れやすい生き物です。

けれど、目に見える形にしておくと、自分はちゃんとこつこつとやっている、一歩一歩着実に行動している、ということを自分に納得させられます。

「緊張はして当然です」

だから、緊張する状態にあらがうのではなく、「緊張を楽しむ」気持ちでいる

本番になって心臓がばくばく、頭もくらくら、手も何となくふるえてくるかもしれませんが、「お、きたきた緊張」ぐらいで好とする。

あらがうと、よけい頭が真っ白になってパニックになりますので。

緊張はして、当然なのです。

だから、本番前は口が渇きますし、何度も何度もトイレに行きます。笑

★緊張はして当然だけれど、それが神がかったパフォーマンスに結びつくには、上記の「基礎レン」と「可視化したものへの納得」そして「イメトレ」がカギを握ります。ことあるごとに、本番をイメージする。詳しくは事項で述べます。

他人と比較しない

自分がどれだけ基礎レンしたか、自分がどれだけ努力したか、自分がどれだけそれに納得したか、が結果を左右します。

他人と比較し始めると、それらを疑うときがあり、自信がゆらいだり、不安が訪れたり、自分のしていることに納得がいかなくなったりします。

自分がこう進む、こういうやりかたをする、と決めたら最後、それを本番まで貫く。徹底的に。「戦う相手は、自分です」

そして、さらに緊張を味方につけるためには、私が何度もこのブログで言うように、「アタマと感覚は、両輪」ということを理解すること。

 

●本番をイメージトレーニングするコツ(感覚)

イメージトレーニングは「感覚」を上手に使うとうまく行きます。アタマよりも。

1) 以前から書いていますが、いちばん最初に大切なことは、「とにかくリラックスしてからはじめること」。良いイメージを潜在意識に植え付けて、自分が心の底から「自分はできる」と本当に信じられるようになるには、まずはリラックスした状態が必要です。

リラックスする具体的な方法は何度か過去記事で書いていますので参考にしてください。

  小山ケイ過去記事】新卒で東証一部上場の銀行に勤めはじめたころは、体が本当に疲れました。リラックス方法など。

  小山ケイ過去記事】心を静める方法ー瞑想の呼吸法など。

2) 本番の「会場」を思い浮かべます。コンサートホール、競技場、試験会場、取引先の会議室(プレゼン)などなど、「場」があるはずです。

3) それを思い浮かべただけできっと、緊張するはずです。それがあたまりまえです。

なので、それにあらがうというよりも、その緊張に身を任せつつ、「場」の様子を可能な限り、ありありと思い浮かべてみます。難しかったら後日に、本当にその場に足をはこんでしまいましょう。これはすごく効き目がありますよ。

4) 完全に脱力した状態でイメトレするのが効果的です。

イメトレしながら、自分が脱力しているかどうか、にも注意を払ってくださいね。脱力しているはずなのに、手が何かをつかんでいたり、肘から手が直角に宙に向かって伸ばされていたり、はおかしい。脱力していれば、これらはだらん、と床になげだされるはずです。

5) どんな状態が望ましいのか、望ましい自分を「場」のなかでイメージしてみる。ありありと。そして、「楽しい」「嬉しい」「おだやか」「幸せ」などのような、ポジティブな感覚を思い浮かべます。

●ボトルネック、想定される問題、起こりうること、イレギュラーケース。そのすべては、アタマで事前に考えます。

私が青学ビジネススクールに通っていたとき、アナリストの仕事を疑似体験するクラスを1年間受講した話はこのブログでさんざん書きました。

そのときに、壇上にひとりひとり立って、自分の書いたアナリストレポートについてクラスからいっせい射撃・・・のような質問を受ける、という針のむしろの肝試し大会がありました。

私はこれを受けなくてはならない、と知ったとき、すぐに以下の行動をとりました。

 

◆クラスで頭のいい友人に「想定される質問を考えてもらう」(つまり、事前につっこみをいれておいてもらう)→ 

頭のいい友人、がミソですよ。

自分と同じどんぐりのせいくらべ、では残念ながら、あまり役に立たない(ぶ)。相手のほうが頭がいいから、この方法が生きてくるのです。

自分がしどろもどろになるくらい、で、ちょうどいい。

それぐらい、自分を追い込むと、本番の「緊張」はすかっとさわやかコカ・コーラになります(古い…)。

◆それにたいして、私がする回答についても、さらにつっこみをいれてもらう。どんなところに整合性がないのか、どんな数字がおかしいのか、どんなところが「聞き手」として理解不能なのか。

これは本当にためになりました。クラスの気の置けない男友達に「自信がないから頼む」とお願いすると、快く引き受けてくれた。彼にはいまでも心から感謝しています。なぜなら、本番で本当に同じ質問が出たからです(!!!)。

aoyama business school

あのときの私の「ビンゴ!」状態、お分かりいただけます?(笑)

「きたぁー!!」ですよ。

やっぱり、頭のいい人たちは同じところをついてきますね。質問してきた人もやはり、頭の切れる人でした。

とってもドキドキはしたけれど、事前にアタマを使って予行練習ができたので、ばくばくと心臓が波打つ緊張を良い方向に持っていくことができました。

私自身のこのような体験から、私は以下ののようなことを考えてみました。

***********************************:

1) 受験勉強であれば、試験が近づくほどに、「想定される問題と模範解答」を自分で徹底的に考えたり、頭のいい友人たちと考え合ったりしてみる。予備校の先生に頼んでもいいと思います(私は受験勉強をしたことがないのでわからないのですが、いまの予備校ではすでにこんなこと、やってるのかな?)

2) プレゼンであれば、会社の人に予行練習につきあってもらって、納得できないところや、質問されるであろうこと、などと細かに教えてもらう。→ 国会議員もこういうこと、やって答弁たってるのかなぁ。

沈丁花

3) コンサートホールであれば、譜面のどの部分で自分がいつもひっかかるのか、譜面に赤丸などを付けて、そこを何度も何度も練習する。しつこいくらい。それと合わせて、「どうしてひっかかるのか」、とことん、考えてみる(ボウイングが難しいとか、細かい音符なので食いつきが遅くなるとか)

4) 競技であれば自分がどういうところでミスをしやすいのか、効率的な走りかたや筋肉の使い方がないか、頭で考えてみる。効果的な練習とか効率の良い時間帯、なんていうこともあるかもしれません。

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